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巻頭インタビュー

松田龍平『ぼくのおじさん』

最初の印象は
「この人、大丈夫?」

スクリーンで唯一無二の存在感を放ち続けている松田龍平さん。
そのフィルモグラフィーは膨大だが、近年のヒット作
『まほろ駅前』シリーズ、『探偵はBARにいる』シリーズ、
そして、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を始め、
多くの主演男優賞に輝いた『舟を編む』など、
実は小説原作の映画への出演も多い。

 

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最新主演作『ぼくのおじさん』も、芥川賞作家=北杜夫が
自身をモデルにして書いたと言われるユーモアたっぷりの小説が原作。
大人なのにグータラでダメダメなおじさん(松田)が、
しっかり者の小学4年生の雪男(大西利空)の目線で描かれていく様子がとにかく楽しい。

 

だが
「最初に脚本を読んだ時は、少し戸惑いましたね。〝この人丈夫かな?〞って」

と笑う松田さん。

「普通に考えたら言っていることはおかしい。
お金もろくに稼がないで居候して、自分の兄夫婦からお小遣いをもらっているような人ですから。
でもなんか妙に説得されちゃう語り口みたいなものがあったら、面白いなと思ったんです」

 

確かに典型的なダメな大人のおじさんなのだが、そこには愛すべき魅力があふれている。

「おじさんもそうですけど、作品全体にリアリティとは少し違う
ノスタルジックな雰囲気が漂っていますよね。
おじさんのしゃべり方もそうだし、子どもたちのセリフも〝こんな子いないだろ!〞って感じなのが逆に面白い。
おじさんというキャラクターを作っていくうえでは、山下監督の存在はとても大きかったですね。
こういうキャラクターだから、弱さみたいなものを見せたくなっちゃうんですけど、監督は

〝そこは弱くしないで。自信でいききって!〞と(笑)」

 

普段は大学で(週1回だが)哲学を教える臨時講師。
だがその授業でさえ「教科書の読み方を間違える」ようなダメぶり。

「だけどそのすぐ後に、エリーさん(真木よう子)に恋をして、
それまでとは対極に、行動的になったおじさんがいるから、
そのギャップをつけたいということだったと思います。
『おじさん』って恋だけじゃなく、好きな漫画本を立ち読みしに行くとか、
カレーをクーポンで食べるとか、何かひとつ目的を持つとそれを遂行することに全力を注ぐ人。
それ以外のことには一切力を使わないってところが極端なんですが。
あと、なぜか自信はすごくあるんです(笑)」

 

(続きはロケーションジャパン77号をご確認ください)

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<ロケーションジャパン77号>

 

 

 

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『ぼくのおじさん』

■Story
学校で作文コンクールの課題を出された小学4年生の“ぼく”=雪男(大西利空)は、
家に居候しているグータラなおじさん(松田龍平)をテーマに書くことに決めた。
そんなおじさんが美女・エリー(真木よう子)に一目惚れ!
しかしハワイに帰ってしまうというエリーを追って、なんとかハワイ行きを画策するおじさん。
そこに奇跡が起き… !?

 

■詳細
『 ぼくのおじさん』
監督:山下敦弘
原作:北杜夫「ぼくのおじさん」
(新潮文庫刊『ぼくのおじさん』所収)
脚本:春山ユキオ
キャスト:松田龍平、大西利空(子役)、真木よう子、
戸次重幸、寺島しのぶ、宮藤官九郎、キムラ緑子、
銀粉蝶、戸田恵梨香ほか
配給:東映 全国にて、11月3日(木・祝)公開
©2016「ぼくのおじさん」製作委員会

 

【PROFILE】 松田龍平

【松田龍平】

1983年、東京都生まれ。99年映画『御法度』で鮮烈なスクリーンデビュー。
近年はドラマ、舞台とその活躍の場を広げている。
近作に映画『ジヌよさらば~かむろば村へ~』(15)
『モヒカン、故郷に帰る』(16)
連続テレビ小説『あまちゃん』(13)など多数。
現在3年振りとなる連続ドラマ『営業部長 吉良奈津子』
(毎週木曜・夜10時~ フジテレビ系)が最終回目前!

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