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2021.11.26

菅田&小松結婚で大盛況の町とは

郷土愛が原動力!映画やドラマで町を盛り上げる立役者が大集結!

 

「ロケで町を活気づけよう!」と名乗りをあげた自治体と、「良い環境でロケがしたい!」と意気込む映像制作者たちが集結し、11月19日、「ロケツーリズム協議会」が開催された。協議会では、近年ロケツーリズムで成功している事例の紹介とともに、ロケ誘致のノウハウについての講演や議論、さらに自治体と映像制作者がお互いのニーズを伝え合う「トップマッチング大会」も開催された。

地域側からは、市を挙げてロケツーリズムの取り組みを強化している5自治体(飛騨市、千葉県茂原市、静岡県西伊豆町、北海道上富良野町、岩手県久慈町)の首長が集まり、映像制作者たちに向け、ロケ誘致への熱意溢れるアピールを行った。

対する映像制作者も、映画やドラマ制作で活躍している制作会社の役員やプロデューサーなどが出席。

 

 

コロナ禍にあっても多くの自治体がロケツーリズムで次々と成功を収め、ロケ誘致を息の長い観光資源にし、地域の魅力として定着させるための努力を続けている。今回は、そんな自治体の成功事例も紹介された。

昨年公開の映画「糸」が撮影された北海道上富良野町では、公開後映画ファンが途切れることなく訪れ、撮影地である町役場やラベンダー園が「純愛の聖地」となった。そして今年11月に主演の菅田将暉さんと小松菜奈さんの結婚が発表されるとすぐ、役場玄関前に結婚を祝福する特設コーナーを設置。富良野町での撮影が縁で結婚したことをアピールし、町全体が祝福モードとなった。今後、「純愛成就の聖地」としてさらなる人気が期待されている。

岐阜県飛騨市は、東海テレビドラマ「いってきます!~岐阜・飛騨 古川やんちゃ物語~」で飛騨市の文化や歴史そのものが「ロケ地」に。物語に登場した地元伝統の祭りでは、都竹淳也市長自ら出演。市の魅力を地域全体でアピールして話題となった。飛騨市は2017年からロケツーリズム協議会に参加し、映像制作者からの問い合わせにもきめ細かく対応してきたことで制作者からの信頼も厚く、多くのドラマや映画、CMなどの撮影地となっている。足立紳監督の最新映画「弱虫日記(仮)」のメイン撮影地にも決まり、うれしい悲鳴が続いている。

現在放送中のNHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の舞台となっている岡山県も、現在注目のロケ地だ。実は岡山県もロケツーリズム協議会に参加し、ロケ誘致や観光資源としての活かし方についてノウハウを修得している。今まさに撮影が続いており、今後、視聴者をどのように楽しませてくれるのか楽しみだ。

企業の成功事例のひとつとして紹介されたセルリアンタワー東急ホテルは、コロナ禍での撮影実績の数と収益の高さが高く評価されている。特に、フジテレビ系ドラマ「彼女はキレイだった」のロケで使用された部屋を見学できる宿泊プランが大きな話題に。プランを予約すると、実際にシーンが撮影された部屋の雰囲気や写真撮影を楽しむことができるとあって、人気を博しているという。

観光庁による地方誘客事業に採択されているロケツーリズム事業は、年を追うごとに各自治体が大きな実績と経済効果を挙げ、盛り上がりを見せている。コロナ禍でもロケ誘致をアピールし、制作者との信頼関係を築き、観光客や移住者を呼び込むために様々な工夫を凝らす熱意ある自治体が今後もしのぎを削る姿に、今後も目が離せない。

 

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今回参加した自治体の首長のコメントは以下の通り。

 

岐阜県飛騨市 都竹 淳也 市長

「たくさん制作者に訪れていただき成果が上がってきた。ロケツーリズムはシティ―プロモーションとなるだけでなく市民の誇りを生み出す取り組みであると再認識している。」

 

千葉県茂原市 田中 豊彦 市長

「市の企画部が主導でロケツーリズムを推進し、商工会も参加し住民もロケに協力的。企業版ふるさと納税を活用し協力しており、引き続き協力をしていきたい。」

 

静岡県西伊豆町 星野 淨晋 町長

「ロケ誘致に取り組み始めてから、町役場職員の募集が増え、例年は5名程度の応募に今年は20名の応募があった。ロケツーリズムは移住定住の大きなチャンスになると感じている。」

 

北海道上富良野町 斉藤 繁 町長

「上富良野の美しさを知ってほしい、町に来てほしいという郷土愛がロケツーリズムを推進する原動力になっている。『北の国から』のように、『糸』も持続可能な資源にしていくために、ロケツーリズム協議会でノウハウを培っていきたい。」

 

岩手県久慈市 遠藤 譲一 市長 (ビデオレターによるコメント)

「市民が「次はいつ来るの?」「早く呼んでほしい」と久慈市でのロケを待っている。映画関係者に興味を持たれるよう、市を挙げて積極的に動いていきたい。」

 

岩手県久慈市 澤里 充男 副市長

「『あまちゃん』では、多くの市民がエキストラで参加し、放送後に全国から大きな反響があり、現在も多くの作品の撮影に協力している。今後も制作者の要望を丁寧に受け止め対応にあたっていく。」

 

 

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