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2013.12.26

映画『利休にたずねよ』の“美の世界”を目黒雅叙園(東京都目黒)で再現

 「茶聖」と称えられた芸術家・千利休が生涯を通じて追及した“美”への哲学、恋を描き、「第37回モントリオール世界映画祭」で最優秀芸術貢献賞受賞に輝いた話題作『利休にたずねよ』。12月7日の公開を記念して、特別展「目黒雅叙園 創業85周年特別企画展 映画『利休にたずねよ』×百段階段」を開催中(2014年1月13日(月・祝)まで)。目黒雅叙園(東京都目黒区)内にある東京都指定有形文化財「百段階段」で、海外にも認められた美しい世界を再現している。

 劇中の衣裳デザインを手がけた鬼才・宮本まさ江による衣裳や小道具を使い、映画の名シーンを「百段階段」の空間で表現。1935(昭和10)年建築当時、屈指の画家たちが創り上げた究極の美と、利休が追及した美の協演はため息が出る美しさだ。

 また豊臣秀吉と千利休の対立の舞台となった大阪城天守閣(大阪府大阪市)でも、1月22日(水)まで同作品の特設展示コーナーを設置。3階展示室で劇中で使用された衣裳や小道具、大阪城天守閣所蔵の千利休画像・千利休自筆書状などを展示し、2階会議室では映画の主要シーンの写真パネル展と予告編の上映を行っている。

 セットではなく実際に寺で撮影し、本物の茶器を使用するなど、“本物ならではの美しさ”も本作の見どころ。歴史的に利休にゆかりがあり、本作のために特別に撮影の許可が下りたという大徳寺や南禅寺、白沙村荘などのロケ地や、利休が使っていたとされ、劇中でも使用された茶器を見られる樂美術館(いずれも京都府京都市)にもぜひ訪れてほしい。小道具、衣裳、ロケ地など、細部までこだわりが光る本作の世界観を、いろんな角度から楽しんでみて。

漁樵の間(北野大茶会)
最後の親子共演を果たした主演・市川海老蔵と今年2月に亡くなった市川團十郎が着用した衣裳など、見どころがいっぱい。

草丘の間(秀吉・北宗所)
星光の間(与四郎・紹鴎)

目黒雅叙園 創業85周年特別企画展 映画「利休にたずねよ」×百段階段
開催期間:開催中~2014年1月13日(月・祝)
会場:目黒雅叙園 東京都指定有形文化財「百段階段」
(東京都目黒区下目黒1-8-1)
入場料:1,200円、学生600円※小学生以下無料
問い合わせ:03-5434-3140(10:00~18:00営業部)

(ロケーションジャパン)

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