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■エンタメ
2015.05.20

関根勤が初メガホン!映画『騒音』スペシャルインタビュー

タレントの関根勤さんが、2013年に60歳を迎え、芸能生活も40周年、その数を合わせて100周年のアニバーサリー企画として誕生した映画『騒音』が、いよいよ5月23日(土)に公開を迎える。

物語は“東京都S区”を舞台に、地底人が人々を襲う怪事件からスタート。そこへ救世主として抜擢されるのが、温水洋一、村松利史、飯尾和樹、岩井ジョニ男、酒井敏也らが演じるダメオヤジたち。彼らが地底人と戦うヒーロー物語なのだが、単純明快なストーリーに終わらないのがこの作品。随所に笑いと悲哀が溢れる内容になっており、友情出演するタモリ、明石家さんま、小堺一機、戸田恵子ほか、豪華メンバーの夢の出演と演技からも目が離せない。

主な撮影地として選ばれた静岡県御殿場では、関根監督はじめ出演者、スタッフが現地に泊まり、合宿のようなノリで映画作りに没頭したそうで、想定外のトラブルが起こっても、脚本家とその場でシーンを修正して進めていったことで、ワンシーンごとに関根ワールド全開の内容になっている。

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そこで今回は、『コサキン』、『SMAP×SMAP』、『ポンキッキーズ』をはじめとする、テレビ・ラジオ番組の脚本家であり、関根勤さん主宰の『カンコンキンシアター』他、『小堺くんのおすましでSHOW』などの舞台脚本も手掛ける、本作の脚本・舘川範雄さんに、映画『騒音』について聞いてみた。

 

Q:映画制作プロジェクトのきっかけは?

舘川:関根さんが日本アカデミー賞の司会をやっていた頃、事前番組のインタビューで、取材スタッフに「今後、映画を撮ってみたいですか?」と質問されていたんです。その後、さらにスタッフが突っ込んで「どんな映画を撮りたいですか?」って質問をしたのですが、その時の関根さんの回答が意外にも具体的で「さえないオヤジたちが、地底人と戦う…」という内容だったのですが、僕はそれを聞いて関根さんが本当に監督をしたら面白いなと思ったんです。

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Q:「映画監督に!」という依頼に関根さんは?

舘川:関根さんの言葉をもとに作った物語を、関根さん自身が撮るという企画を書いて、同じ事務所(浅井企画)のプロデューサーに見せたところ、面白いですね、制作会社に話をしてくれて、それをきっかけに、アニバーサリー企画として、映画監督をする関根さんの姿を追った番組を作る話も2012年から動き出しました。その段階で初めて関根さんに「監督をやってもらえませんか?」と相談をしたんです。快諾してくれてうれしかったですね。

Q:どうやって台本やカット割りは出来ていったのですか?

舘川:海外ドラマの『CSI:科学捜査班』のようにカット割りを多くしたいという関根さんの要望も事前に聞きながら、2週間という撮影期間は決まっていたので、脚本にする段階で時間のロスがないように、かなり細かく各シーンを書き込みました。それに関根さんが現場でアイデアを足していくという流れでした。

Q:監督をする現場の関根さんの様子は?

舘川:もちろんプレッシャーはあったと思いますが、周りのスタッフや出演者の方が本当によくしてくださって、ストレスは無かったんじゃないかと思います。ピリピリした感じはなくて、現場でずっと笑っていました。最初は「ヨーイ、スタート!」と言うことに慣れなかったり、「カット!」をかけるタイミングも分からないこともありましたが、1、2時間ですぐに慣れて(笑)。関根さんは「台本の撮ったところに“×”していくのが楽しいんだ」と言いながらプラモデルを完成させる過程のように、一日一日楽しんで撮っていました。

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Q:現場で起こったハプニングはありますか?

舘川:その場で脚本を直すことも何度もありましたね。よく「スケジュール的にこのシーン撮れなくなりました」とか、いきなり前日に「明日、飯尾さん来られませーん」なんて事が起きて、そのままの台本だと撮影できない状況に何度かなったのですが、幸い僕たちは舞台やバラエティーの現場でこの手のトラブルには慣れていることもあって、「わかりましたー、台本変えまーす」と、けっこうなんとかなりました。(笑)

Q:『騒音』をご覧になる皆さんへのメッセージ

舘川:舞台でコメディをやる時は、前説のようなもので開演前から劇場の空気を“ほぐす”

事もできるのですが、映画館ではその日の空気に合わせて、、、という事がなかなか出来ませんので、映画館に来る前からご自分で「さあ今日は笑うぞ!」と気分を緩めて頂いて、さらに始まりましたら一度声を出して笑って頂けると、周りの方も「声出していいんだ」とさらに気持ちが緩むと思いますので、ご協力よろしくお願い致します(笑)。とにかく楽しく観てほしいですね。

■公開情報

映画『騒音』/監督:関根勤/脚本:舘川範雄/出演:温水洋一、村松利史、飯尾和樹、岩井ジョニ男、酒井敏也ほか/公開:5月23日(土)/©2015騒音組合

■脚本:舘川範雄プロフィール

1966年9月19日生まれ。浅井企画所属・放送作家。

「コサキン」、「岸谷五朗の東京レディオクラブ」「笑っていいとも!」、「SMAP×SMAP」、「ポンキッキーズ」「ごきげんよう」「スクール革命!」などテレビ、ラジオで構成作家として活躍。また関根勤主宰「カンコンキンシアター」の他、「小堺クンのおすましでSHOW」、「地球ゴージャス」など、舞台の脚本の執筆のほか、オリジナルコメディーやミュージカルの作・演出も務めるなど、幅広く活動する。

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