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■俳優インタビュー

桐山漣土ドラ『傘を持たない蟻たちは』

加藤さんならではの世界観。
真剣に向き合って葛藤と切なさ、丁寧に演じたい

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話題の二人の共演。現場ではお互い自然体

『仮面ライダーW』(09)で一躍注目を集め、
その後も青年と故郷の人々との交流を描いた映画『群青色の、とおり道』に主演するなど、
数々の作品で存在感を示している桐山蓮さん。
今回、桐山さんがドラマ『傘をもたない蟻たちは』で演じるのは30歳の若手小説家・純。
NEWSのメンバーとして活躍するかたわら、
小説家として完成度の高い作品を送り出している加藤シゲアキさんの原作ドラマで
加藤さんが純の幼なじみ・啓介として出演することでも話題だ。

「加藤さんは現場では原作者ということを意識させないためか、
啓介として僕自身も自然に見ることができました。
加藤さんがとても大切に書かれた作品であり、
真剣に受け止めて原作の世界観を大切に演じています」

短編集を再構築
アレンジも楽しみに

短編集である原作を一つの物語として再構築した本ドラマ。
原作、台本を読んだ桐山さんは

「独創的でエロス。ファンタジックな世界観にすぐ引き込まれました。
また、ドラマならではのアレンジには、
くすっと笑えるとこもあるので楽しみにしてください」

と笑顔を見せる。
特に、ドラマで主軸となる純と啓介の関係については

「親友同士でありながら、それ以上のものがあるふたり。
こうしたはっきりとしない、あいまいな関係性って、皆さんも感じたことがあると思うんです。
葛藤や切なさを丁寧に演じることで共感していただけたらうれしいですね」

また演じる主人公、純については

「不器用な人間だけれど、その人間くさいところに惹かれます。
ゼロから物語を作っていく小説家とスタイルこそ違いますが、
俳優も人に見せるためのものを生み出す仕事。
クリエイターとして行き詰ったり悩んだりする純の姿は、普段の自分と重なる部分があります」

と真摯に語る。

振り幅がある役で
30歳の節目になった

一方、これまで、どちらかと言えば正統派イケメンの役柄が多かった桐山さん。

「2枚目役はありがたいですが(笑)、そのイメージを保っていく難しさもあります。
ただ、俳優として間口を狭めたくないと常に思っていて。
純をはじめ、
純の描く小説の中のキャラクターなどさまざまな役柄を演じた今回のドラマは、
僕自身が今年30歳になったこともあって節目の作品になりました」

傑作ストーリーと桐山さんの新しい姿が見られるドラマから目が離せそうにない。

土ドラ『傘を持たない蟻たちは』

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(ストーリー)
落ち目のSF作家・橋本純(桐山漣)は、
ラストチャンスとして若い読者向けの恋愛小説の仕事が舞い込むが一向に筆が進まない。
部屋の中で悩み続ける純のもとに、幼なじみの啓介(加藤シゲアキ)が現れ ――。

フジテレビ:1月9日(土)~1月30日(土)
深夜23時40分~24時5分(全4話)

原作:加藤シゲアキ「傘をもたない蟻たちは」(KADOKAWA刊)

出演:桐山漣、加藤シゲアキ、阪田マサノブ、足立梨花、渡辺舞、武田玲奈、南沢奈央、竜雷太ほか

脚本:小川真

演出:河野圭太

(C)フジテレビ

公式ホームページ

【PROFILE】 桐山漣

2009年、2000人のオーディション参加者の中から主役を射止め、平成仮面ライダーシリーズ第11作『仮面ライダーW』で連続テレビドラマ初主演。その後もドラマ『空飛ぶ広報室』(13)、ドラマ『ロストデイズ』(14)をはじめ、映画、舞台、CMと幅広く活躍。15年も映画『呪怨ーザ・ファイナルー』、映画『群青色の、とおり道』など数々の話題作に出演している。最新フォトブック「キリヤマレン」(ワニブックス)が発売中。

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