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2017.06.30

美しい自然や歴史的建築物の紹介だけでは物足りない?今話題のご当地PR動画はこれ!

今、地方自治体がわが町のPRのためにこぞって制作しているのが地域PR動画。
日本全国でその動きが活発に行われているが、そのコンセプトは実は奥深い。
それらの動画の中から、ロケーションジャパンが「ご当地性×コンセプト」を基準に優れた作品をピックアップ!

まずは、宮崎県宮崎市のご当地動画を紹介!
今年4月に公開された『This is Nishitachi』は、2009年国民的美少女コンテスト、グランプリ・モデル部門賞受賞の工藤綾乃さんやお笑い芸人の永野さんを起用しているPR動画。

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通常、ご当地PR動画といえば、美しい自然や歴史的建築物などを紹介することが多いが、今回宮崎市が数ある観光地の中から選んだのが「夜の町」ニシタチ。

とり上げている所が異色だ。そこには宮崎県が「本当にご当地をPRしたい」という意欲と、そんな「夜の町」さえ安心して観光客を呼び寄せることができる治安の良さの自負が見える。

出演した工藤さんは宮崎県出身。「繁華街のニシタチをメインに様々な宮崎の魅力が知ることができる動画になっています。温かい宮崎の夜、風景やグルメがたっぷり堪能できます。是非皆さんにも来ていただいて、宮崎の魅力を肌で感じてもらいたいです」と語る。

 

 

 

目の付け所が違うと言えば宮城県登米市の『Go!Hatto 登米無双』。登米市がピックアップしたのはご当地のソウルフード「はっと」。

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古くから伝わる郷土料理で、小麦粉水で練ったものを熟成させ、薄く延ばして茹で上げたもので、独特の食感がくせになる。古くから伝わる郷土料理で、市内でも地域や家庭により味は様々。そんな素朴な素材を核に、登米市が作った動画は「はっと」を「ご法度」にする組織と華麗な太刀捌きで壮絶バトルを繰り広げる61歳の女殺陣師主演の迫力動画! 通常のマーケティングでは目をつけられないだろう素材を広く、強く世界にアピールし、話題となった。

 

 

 

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ほかにも方言がフランス語に似ていることに目をつけた宮崎県小林市の『ンダモシタン小林』は、ロードシネマ風映像に登場した外国人の男性が訥々と宮崎県の魅力を語るが、実はその言葉は西諸弁! という驚きの結末が待っている、という展開。

 

 

 

 

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逆に「世間に知れ渡っているイメージ」をたくみに扱ったことで注目を浴びたのが「おんせん県・大分」。美しい映像とともに「お風呂でシンクロ!」や「湯~園地計画」などで連日TV・ネットニュースを賑やかせた。

 
多彩な切り口がありながらどの動画にも共通するのが、制作者が「ご当地」の魅力を理解していること。奇抜な発想や表現が目を引く事は勿論だが、その中身がなければアピールは光らない。また「絵で魅力が分かる」という点も注目したい。パッと直感的に魅力が分かるほか、言葉が分からない外国人旅行者にも魅力が伝わりやすい、という二つのメリットがある。

 
海外向けといえば、最近では大分県国東市のPR動画「Visit Kunisaki Oita Japan 」や千葉県の「CHIBA Yours truly, from Japan」のように予め日本語版・英語版を作成している地域や、大分県別府市の「湯~園地計画」のように、台詞やテロップに総英語ルビをふった動画も増えてきたのが最近の傾向だ。県外は勿論、諸外国に向けての地域からのアピールも顕著になってきた。

 

 

 

「論より証拠」「とにかく来てみて!」というのが「ご当地」の本音だろう。
まだまだその効果が分かりにくい「ご当地動画」の世界だが、旅行シーズンの夏休みはこれから。今後の動きに注目したい。

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