女優・川島海荷が新境地! ドラマ『朝が来る』で伝えたいこと
夫の不妊、特別養子縁組など一般的なテーマでありながらも、まだまだタブーとされがちな現代が抱える問題。それらの問題をリアルに描く、人気作家・辻村深月の「朝が来る」の待望のドラマ化が決定し、6月4日(土)夜11時40分から東海テレビ・フジテレビ系全国ネットで放送がスタートした。
夫の不妊や養子縁組がテーマ
特別養子縁組によって母になることが出来た主人公の佐都子。
そこには光あふれる幸せな毎日が待っていた。しかし、その幸せな光の裏には養子縁組によって光を失ってしまった、もうひとりの“母”の存在があった…。
主人公の佐都子を演じるのは安田成美さん、そして片倉ひかりを名乗る謎の女を川島海荷さんが演じる。ロケーションジャパンでは、今作、難役に挑戦する川島海荷さんにインタビュー!役柄のためにヘアスタイルを金髪にして臨む川島さんに、作品の観どころやロケ地での過ごし方をお聞きしました。
編集部:今回演じたのは、安田成美さん演じる育ての母親に、「子供を返して欲しい」と訴える産みの親、片倉ひかりを名乗る謎の女。これまでの川島さんが演じられてきた役のイメージからは大きく異なる存在です。演じてみていかがでしたか?
川島海荷(以下、川島):確かにこの役は、私のイメージにない役かもしれません。でも、それは、これまでの「川島海荷」のイメージからステップアップできるチャンスでもあると思っているんです。難しい役ではありますが、挑戦したいと思いました。
編集部:大変話題になった原作のドラマということで、演じる上で原作を意識されましたか?
川島:もちろん原作を読みましたが、「忠実に演じよう」と強く意識はしませんでした。現場の雰囲気や役者さん同士のやり取りの中で、「自分だったらどうするだろう」と考えながら演じました。
編集部:現場での安田成美さんとのコミュニケーションはいかがでしたか?
実はご一緒させていただくシーンは多くはなく、たくさんコミュニケーションを取らせていただく機会はあまりありませんでした。でも二人の役柄の関係は、とても緊張感があるもなので、演じる上では効果的だったかと思います。
役柄の為に初めての金髪に挑戦
編集部:今回人生初の金髪に挑戦されましたが、役柄を演じる時に心境の変化などありましたか?
川島:心境の変化という部分はあまりありませんが、でもやっぱりまだ見慣れなくて、鏡で見てびっくりするということはあります(笑)。
編集部:『朝が来る』は広島県呉市がロケ地ですが、呉市で印象に残っていることはありますか?
川島:私はロケ地に行くのが大好きで、撮影のオフの日は積極的に観光をしたり、美味しい食事をいただいたりしています。撮影は緊張感の中で行われるので、どうしても役がずっと自分に残ってしまうことがあるので、リラックスして本来の自分に戻る為にも、オフはできる限り楽しく過ごしたいと思っているんです。
今回の撮影でもオフの日に広島観光をしました。広島出身の友人が、彼女のお姉さんに連絡をしてくれて、当日広島観光に付き合ってくださったんです。美術館や平和記念公園、そして宮島と、本当に旅行者のように広島をめぐりました。もちろん広島焼きもいただきました。とても美味しかったです!
編集部:では最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。
今回『朝が来る』が扱うテーマは少し難しい内容ではありますが、現代人にとって実はとても身近なテーマでもあります。ぜひたくさんの方にご覧いただけたらと思っています。
また、これまでは比較的優等生的な役柄が多かったので、「ひかりを名乗る謎の女」は、その意味で意外性があって女優・川島海荷の新たな一面をお見せできる作品だと思います。私にとって、とても大切な作品です。
オトナの土ドラ『朝が来る』
毎週土曜よる23時40分~24時35分 放送中
東海テレビ・フジテレビ系全国ネット
http://tokai-tv.com/asagakuru/
原作 辻村深月 「朝が来る」(文藝春秋刊)
脚本 髙橋麻紀
出演:安田成美、川島海荷、田中直樹(ココリコ) 石田えり ほか