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2016.09.08

三重発地域ドラマ『ラジカセ』。伊賀に住む「家電収集家の男」を滝藤賢一が演じる!

今年8月半ば、お互いの声も聞こえないほどの蟬時雨の中、三重発地域ドラマ『ラジカセ』の撮影は、昭和家電が所狭しと並んだ倉庫の中で行われた。

 

 家電収集家と孤独な少年の交流を描く

 

主人公の有山は、人を信じることができず、大好きな昭和家電に囲まれて伊賀で暮らす45歳。家電をドラマの現場に貸し出すなどして暮らしている。自宅は「お化け屋敷」と呼ばれ誰も寄り付かないが、古いカセットテープをきっかけに孤独な9歳の少年・将太と出会い…。

 

『ラジカセ』の制作はNHK津放送局。津放送局がオリジナルドラマを制作するのは平成24年ぶり、満を持して送る入魂のドラマだ。その意気込みはキャストやスタッフにも溢れている。

 

ラジカセ シーン

 

主役の有山を演じる滝藤賢一は、今や数々の名作にバイプレイヤーとして登場する演技派。その滝藤とタッグを組むのが『世にも奇妙な物語』『中学生日記』などで名を馳せる脚本家・大野智哉。そしてロケ地となったのが、主人公・有山のモデルになった男性が実際に家電を収集している倉庫と、彼が住む集落周辺だ。ロケ地や観光地として有名な伊賀の顔とはまた違った山奥の風景は、なかなかTVで観ることはない。

 

「今の日本にこんな所があったのか」と思う程の山深い風景も『ラジカセ』の魅力の一つだ。

また、その風景を撮影した機材も実は最新鋭の4Kカメラ。美しい映像も楽しむことができる。

 

そして真夏の伊賀で、クーラーもない中、行われた撮影。ロケ地は、実際にモデルになった倉庫で行われ、有山のコレクションとして作中登場する電化製品も、基本的には有山のモデルになった男性が収集している。また、物語のキーワードになる「ラジカセ」も、制作者が該当のものを探していたところ、有山のモデルになった男性がつてをたどって見つけ出した、希少なラジカセとのこと。重厚なストーリー、演技派揃いの役者たちはもちろんだが、ドラマのセットや小道具を観ているだけでも十分に楽しめる作品だ。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

 

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スタッフもキャストも過酷な環境の中での作業が続いた。しかし、主役の滝藤氏いわく「一番大変だったのは伊賀弁」とのこと。

 

近隣の名古屋出身の滝藤氏だが「まったく違う。方言に気をとられて芝居がいい加減になってもいけませんし、芝居に集中すると方言がだめになったりしますので、その辺は徹底しました」と語る。滝藤氏の他、キムラ緑子など脇を固めるキャストも豪華だ。「本が素晴らしいです。すっごい、笑えて泣けて、最高の作品だと思いました」目を輝かせて滝藤氏が語る『ラジカセ』は2016年冬、BSプレミアムで放送予定だ。

  

三重発地域ドラマ『ラジカセ』
2016年冬BSプレミアムにて放送予定
出演:滝藤賢一、向鈴鳥、安藤玉恵、キムラ緑子 ほか
脚本:大野敏哉
制作:NHK津放送局
http://www.nhk.or.jp/tsu/rajikase/ 

 

 

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