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2018.08.03

ようこそ!トム・クルーズ  ”撮ってもいい”わが街へ

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「ハリウッド作品を呼ぼう!」地域のトップが自ら指揮

 日本でトム・クルーズ主演『ミッション:インポッシブル』のようなハリウッド映画の撮影が、近々実現するかもしれない。
アニメ映画『君の名は。』の舞台となった岐阜県飛騨市、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した映画『万引き家族』のロケ地・千葉県いすみ市、連続テレビ小説『あまちゃん』の舞台・岩手県久慈市など、日本を代表する作品を生み出した地域のトップ(市長)が一堂に会し、そんな嬉しい話が飛び交った。

「東京オリンピック・パラリンピック」開催を2年後に控え、世界から日本への注目が集まっているなか、7月25日(水)に開催された「ロケツーリズム協議会」では、前述した市長をはじめとする6市(岩手県久慈市、千葉県いすみ市、神奈川県綾瀬市、長野県千曲市、岐阜県飛騨市、広島県呉市)の市長が集結。「市町村長トップ会談」を実施し、地域活性の集大成として「ハリウッド作品の誘致を目指そう!」と大いに盛り上がった。「一本の映画でもまちが変わった。今こそ市の魅力をますます世界に発信していきたい」そう強く語ったのは飛騨市の都竹市長だ。
会には海外でも人気のドラマ『孤独のグルメ』(テレビ東京)や『半沢直樹』(TBS)などのプロデューサーら映像制作関係者も多数参加し、ロケ誘致に関して意見交換が行われ、白熱した会となった。協議会には全国各地から約200名の自治体と民間企業も同席するなど、この注目度を見る限り今後のロケツーリズムの可能性に大いに期待できそうだ。

 

ハリウッドの撮影実現までの厳しさ

実際に日本でハリウッド映画の撮影は可能なのか?
日本に好意を持ち、過去何度も来日を果たすトム・クルーズでさえ、日本での撮影の可能性については危惧の念を抱いている。それは公道などでのロケ撮影に厳しい日本の現状にある。作品の制作には、ロケを進めるにあたり、場合によって道路封鎖など多くの許可申請手続きが発生。さらに宿泊、ケータリングなどまちの協力は必要不可欠だ。まずはこのような地域側の撮影受け入れについて、クリアにしなければいけない。
そんな現状を理解し、解決しようと立ち上がったのがロケツーリズム協議会である。
協議会では「人づくり」をテーマにロケ受け入れ側の担当者の育成を図り、撮影がさらに円滑に進み、両者がwin-winになる関係を目指す。

 

「目指せハリウッド!」を合言葉に、市長が集結!

 

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今回市長が集まった6地域は、インバウンドを見据え市を挙げてロケツーリズムに取り組んでいる先進地域。「目指せハリウッド!」を合言葉に海外の作品までも呼ぼうとロケ誘致を強化している。そのために市は何ができるか? 地域側の協力体制などを各市が発表しあうなか、「ロケツーリズムに反対する市長はいない」と呉市の新原市長。同席した映像関係者も「心強い」と取り組みに太鼓判を押した。

国内の成功事例として挙げたいのが千葉県いすみ市。積極的にロケを受け入れ、今年はカンヌ国際映画祭でパルムドール賞を受賞した『万引き家族』のロケ誘致にも成功している。太田市長は、「ロケツーリズムに取り組んで以降、移住者も増え、税収が増加した」とうれしそうに語った。

「ロケツーリズムに関して国を挙げて取り組むことが重要事項である」と6人の市長の意見が一致し、観光庁に対しても実現するための提言が行われていた。

 

インバウンド4000万人の鍵はロケツーリズムにあり

この一連の動きは、2020年までにインバウンド4000万人を掲げる観光庁による、「テーマ別観光による地方誘客事業」に採択されたロケツーリズム事業の一環。
市長も参加した今回の想像以上の盛り上がりに、「これはもはや、多くの自治体がシティプロモーションに「ロケ」が欠かせないと認知しているに他ならない」と協議会会長である藤崎慎一氏も語る。

そもそもロケツーリズムとは、映画やドラマの舞台になったことをきっかけに作品のファンがその地に訪れ、風景やグルメを堪能しそのまち自体のファンになることである。実際2013年に大ヒットした連続テレビ小説『あまちゃん』の舞台となった岩手県久慈市の遠藤市長も、「ドラマの舞台になったことで、老若男女・住民の皆さんが地元に誇りを持てるようになった」と話す。ロケを行い、その作品がヒットした場合、全世界に対してまちの魅力を発信することができるのだ。最近ロケーションサービスを設立し、ロケの受け入れ強化を始めた長野県千曲市の岡田市長も、「市町村合併して15年、市の知名度を上げるためにも、ロケツーリズムはとても効果的。後発だが市を挙げて取り組み一番を目指したい」と今後の意気込みを語る。
「東京オリンピック・パラリンピック」を前に外国人観光客誘致が大きなカギとなる今、シティプロモーションのきっかけになり得るのがまさにロケツーリズムなのだ。

 

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ロケツーリズム協議会は今年度も継続して全5回開催予定。受け入れる側である地域のこのような活動は、今後良い作品を数多く生み出し、撮影された風景を求める観光客により地域に還元されるという良い循環を生み出すだろう。日本で念願のハリウッド映画が撮影される日もそう遠くないはずだ。

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