「ちょっと歩いてくるよ」と妻(田畑智子)に言い残して散歩に出た、井浦新さん演じる主人公が日本各地の美しい風景に迷い込み、“木登り”や“昼寝”など、ささやかな冒険を楽しむドラマ『歩くひと』。原作は、極端に少ないセリフと緻密なコマ割りで独特の世界観を持つ谷ロジローさんの漫画『歩くひと』。ドラマ『歩くひと』も原作同様に、セリフも少なく、状況を説明するナレーション、さらには音楽もないため、まるで一緒に見知らぬ土地を冒険しているような感覚を味わうことができる新しい紀行ドラマ。

そして、特別編の第３回（９話～１２話)では、『歩くひと』の第9話の中で主人公が歩いた舞台は長野県の千曲市でネオンきらめく昭和レトロな温泉街が登場。

NHK BS4Kドラマ【#歩くひと】(9)『眠れない夜』。侘びた温泉郷のネオン街。過ぎゆく人に聴こえる喧騒にドラマがある。ブルージィーな眠れない夜を歩く。2月7日(日)よる7時から放送です。

出演 #井浦新 #田畑智子 #片桐はいり
原作:#谷口ジロー
演出:#アベラヒデノブ
制作統括:#藤田英世 #吉見健士 pic.twitter.com/KfRZzVBtOt

— 井浦 新 | ARATA iura (@el_arata_nest) February 6, 2021

このネオンの明かりは地元の住民の方が、一軒ずつお店と交渉し100店舗以上の灯をつけることを実現したものだ。また、幻想的な夜の温泉街の風情・姥捨ての棚田からの夜景を撮影するため、撮影は1月の極寒の夜に集中して行われた。地元住民の協力と撮影隊の執念の結晶ともいえる幻想的な景色が随所に登場し主人公とともに景色に引き込まれてしまう。

舞台の千曲市は、姨捨の棚田や蔵の街、稲荷山といった歴史的な事物が数多く残る地域だ。そしてドラマにも登場した開湯120年を超える戸倉上山田温泉周辺は、善光寺参りの精進落としの湯として昔から親しまれている。ほのかに香る硫黄と源泉掛け流しの湯は泉質の良さから「美肌の湯」としても知られている。

また、なだらかな傾斜地にあんず畑が広がる千曲市は、「日本一のあんずの里」とも呼ばれている。6月下旬頃からは市内の森・倉科・更級地区で生食用あんずが、1年の中で2週間ほど収穫できる。その他にも大根の絞り汁の辛味を生かした「おしぼりうどん」など、千曲市は食文化も豊かなまちだ。

密を避けるご時世だからこそ、一人でのんびりと歩けば、今まで気づかなかったものに気づくかもしれない。『歩くひと』を視聴していると、映像・音と五感に訴えかけて、新しい気づきを与えてくれる。あなたも「歩くひと」の冒険を見て、歩く喜びを感じてほしい。

「歩くひと 特別編(3)」 5月19日(水)午後10:00～放送予定
【出演】  井浦新 田畑智子 片桐はいり
原作:谷口ジロー
演出:アベラヒデノブ
制作統括:藤田英世 吉見健士浦 新、田畑智子 ほか
https://www.nhk.jp/p/ts/XZXRZP87LY/episode/te/V2K2K6ZG8L/

〒389-0821 長野県千曲市 上山田温泉