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2022.07.01

客も店も嬉しい!? 「ここはロケ地です!」の効果

6月に入ってから、コロナもようやく落ち着きを見せ、街に活気が戻ってきた。政府による旅行割引の支援事業「県民割」は7月から増額が発表され、この夏はいよいよ経済回復・観光復興を見越した動きが活発になりそうだ。

 

そうした息吹を感じ取り、国・自治体だけでなく企業も様々な創客施策を生み出している。ANA・JAL・JR・東京メトロは、東京旅行を促す共同キャンペーン「ただいま東京」を実施中。これまで営業が制限されてきた飲食店でも、独自の予約キャンペーンや割引キャンペーンを設ける店舗があるなど創客の工夫があちこちで見られる。そのような取り組みがある中で、映画やドラマのロケ地になったレストランやカフェを巡る「ロケ地でランチキャンペーン」が実施されているのをご存知だろうか。

 

「ロケ地でランチキャンペーン」とは、映画やドラマのロケ地を紹介する日本で唯一のロケ地情報誌ロケーションジャパン編集部による企画。同誌編集部がロケ地となったレストランを取材し、厳選した店でランチを楽しんでもらう内容で、行くだけでドリンクやデザートがサービスされるなどお得な特典が付いてくる。過去11回の参加者の満足度は90%を超える人気企画だという。

 

ロケ地は作品のファンが行くものというイメージがあるが、実はファンでなくても楽しめるポイントが。同誌の山田編集長によると「実際にロケ地であることを知らないで訪れた人も、芸能人の○○が来たと聞くと、少しテンションが上がるものです」とロケ地の楽しさに自信をのぞかせる。さらに「ロケ地は映像のプロである制作者が選ぶ場所。だからこそ、空間の良さは折り紙付き。映像制作者が撮影でリピートする場所は、一般のお客様が訪れてもおもてなしがすばらしいお店が多いんです」とコメントする。

 

今回「ロケ地でランチキャンペーン」に参画している、映画『花束みたいな恋をした』のロケ地Cafe, Dining & Bar 104.5(お茶の水)のチーフ中居さんは「ロケ地になったと知らずに来た人に、実は芸能人の○○が来たんですよ!と知らせるととても喜んでくれます。聖地巡礼目当てではないお客様にとっても特別感があるようです」とコメント。このキャンペーンを生かして、客とコミュニケーションをとるきっかけとし、顧客満足に繋げているようだ。

 

聖地巡礼をするような熱烈なファンでなくても、気軽に楽しむことができる「ロケ地でランチキャンペーン」。週末はキャンペーンを利用して、ロケ地でちょっとお得な気分を味わってみては。

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