『週末旅の極意2～家族って近くにいて遠いもの～』旅ドラマで一つの“家族の形”を提案／松本拓プロデューサーインタビュー - LOCATION JAPAN.net ロケ地から、日本を元気に！ロケーションジャパン

■エンタメ

2025.01.23

『週末旅の極意2～家族って近くにいて遠いもの～』旅ドラマで一つの“家族の形”を提案／松本拓プロデューサーインタビュー

現在放送中のドラマ『週末旅の極意2～家族って近くにいて遠いもの～』（テレ東系／毎週木曜深夜24時30分～）。全国各地を巡る“旅ドラマ”としてはもちろん、山岡優子（石田ひかり）を中心とした家族4人の成長譚としての側面も持つ本作は共感できると多くの視聴者から評判だ。今夜はいよいよ第３話が放送。熱海を舞台に義正(甲本雅裕)と誠（島村龍乃介）のやりとりが描かれる。今後、物語はさらに進展し、ドラマ内で個性豊かなホテルも多数登場予定。ますます期待が高まる中、今回は本作を手掛けた松本拓プロデューサーに制作秘話やロケ地でのエピソードなどを聞いた。

前作のドラマ『週末旅の極意』（2023年）放送時はSNS上で「見ていると旅行したくなる」「夫婦の悩みに共感できた」などの反響がありましたが、松本さんの元にも視聴者からの声は届いていましたか？

松本プロデューサー（以下、松本）「とても大きな反響を頂きました。子供をもたない夫婦の生き方に共感して頂いた方も多かったようで、SNS上でも様々な感想、意見を頂きました。シーズン２を望む声も多かったですね。」

今回待望のシーズン２になります。続編が決まった経緯を教えてください。

松本「シーズン１の反響がとても大きく、社内や、ホテルをタイアップさせて頂いているオリックス・ホテルマネジメントさんともディスカッションしていく中で続編が決定となりました。新しいジャンルである「旅ドラマ」の景観美、そしてデフォルメをなるべくしないリアルな人間模様を視聴者の方々に評価して頂いたのだと思います。」

シーズン１の反響があったからこそ続編が生まれたのですね。シーズン２のテーマに“家族旅”を選んだ理由は何でしょうか。

松本「「家族」というテーマは、実はシーズン１のプランの一つでもありました。結果、シーズン１は「夫婦」としましたが、「家族」というものは、自分自身が４０代になり一番考えるようになったテーマであり、多くの方が一度は真剣に向き合うテーマかなと思いました。ただ、こればかりは本当に１００人いれば１００通りの考え方があるものだと思うので、あくまでも「一つの形の提案」という風に受け取って頂ければ嬉しいです。」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　©「週末旅の極意２」製作委員会

本作では家族とのつながりが薄くなってしまった主婦・優子を筆頭に、父としての悩みを抱える義正、結婚を考えているめぐみ、就職先を模索する誠と各々の苦悩も描かれています。家族の姿がとてもリアルだと感じたのですがキャラクター像はどのように生み出されたのでしょうか。

松本「基本的には台本を作りながら、脚本家や他のプロデューサーと話しあいながらですね。ただ、ベースには、自分自身の要素があるかもしれません。自分が見た父親、母親、自分が社会人３年目や大学生の時に何をどう考えていたのかなと…。特に台本を作っていて、親の描写や台詞は、まず自分の両親ならどう言ったかなとか考えてしまいましたね。それくらい、自分にとっても「家族」という存在は大きかったのかなと思いました。」

ご自身の家族観もドラマに影響していたのですね。ロケ地についても聞かせていただきたいのですが今回の撮影はいかがでしたか。

松本「とりあえず、ホテルのロケーションは最高なものなので、ひたすら天気が心配でした。雨がふると景観美も半分以下になるので…。あとは、しかるべきタイミングで冬なので雪が降ってほしいなと。一緒にやっているプロデューサーが天気御守をスタッフ全員に配ってくれて。すると、黒部のロケの時、１日目は晴れ、２日目は雪というやや無茶なスタッフの希望をまんまと叶えてくれ完璧な景観美を撮ることが出来ました。その他のロケ場所でも基本的に天気は完璧でしたね。また撮影したホテルに関しては前回と同様のホテルもありますが、今回初登場のホテルもあります。特に別府の「杉乃井ホテル星館」は今年１月オープンなので注目して頂きたいです。（※編集部注：「杉乃井ホテル星館」は本日1/23より開業）」