『あまちゃん』の舞台、岩手県久慈市は、ロケ地になったことで多くの観光客が押し寄せ、今や人気の観光地となっている。このように、今、ロケ地をきっかけに、その地域を楽しむ新たな旅のスタイル「ロケツーリズム」が各地で人気を呼んでいる。

　そんななか、ロケ地の魅力を活かし地域活性につなげる方法を模索する「ロケツーリズム連絡会」も観光庁主催で発足。第四回を迎えた今月10日、神奈川県藤沢市の江の島でワーキングが開催された。
　同市は映画『陽だまりの彼女』の舞台。当日は、電鉄会社などの企業から全国の自治体の担当者など約30名が参加し江ノ電に揺られながらロケ地を目指した。島内に点在するロケ地スポットを、昨年湘南藤沢が発行した『陽だまりの彼女』ロケ地マップを片手に散策。参加者らはロケ対応をした湘南藤沢フィルム・コミッション担当者によるロケの裏話や、シーン同様の再現写真を撮影したりと、ロケ地巡りを楽しむ“ロケ地スト”となって、物語の世界観を堪能した。その後は、ロケを活用した観光誘致についての会議が開かれ、積極的に意見交換が行われた。
　官民が一体となり、ロケを活用して観光誘客へとつなげる――。今後も「ロケツーリズム連絡会」のもと、新たな事例が生まれ、ロケを活用した地域活性の動きが広がっていくだろう。ロケツーリズム……ますます目が離せない！