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2025.12.12

まるで『スタンド・バイ・ミー』!? 大井川鐵道の不通区間を活用“今しかできない”体験で盛り上げ【静岡県川根本町】

不通だからこそ楽しめる

2022年9月の台風15号による土砂崩れの影響で一部区間が不通となっている大井川鐵道。不通であっても、楽しめることはたくさんある。“今しかできない”を逆手に取り、静岡県川根本町が観光誘客に力を入れている。

近ごろ大井川鐵道沿線は、本物の線路を走る「きかんしゃトーマス号」や、アニメ『ゆるキャン△』の舞台になったことで鉄道ファンだけでなく子ども連れやインバウンドからも人気だ。

すでに知られているロケ地だけでなく、次なる聖地を発掘するロケーションジャパン編集部として、“今しか撮れない”画があることは非常に魅力的。注目しているエリアの一つだ。そんな“今しかできない”体験を求めてロケーションジャパン編集部が静岡県川根本町を訪れた。

 

 

無人駅に潜入する

物語が生まれそうな田野口駅のホーム

 

まず立ち寄ったのは不通区間にある駅。不通だからこそ電車や他の利用者を気にせずに思う存分写真を撮ることができる。おすすめは田野口(たのくち)駅。昔ながらの無人駅は「日本の原風景」として映画やCMのロケ地として人気だ。この田野口駅も当時の駅舎や設備がそのまま残る、まるで撮影セットのような駅。ホームで電車を待つ主人公になりきってみよう。

 

 

不通区間沿いの道を歩く

線路上の横断歩道から撮影

 

残念ながら映画『スタンド・バイ・ミー』のように線路上を歩くことはできないが、ウォーキングするのにおすすめなのが青部(あおべ)駅~崎平(さきだいら)駅の1.2kmの区間だ。茶畑を抜け、川や森のパワーをチャージしながら歩けばあっという間の17分間。線路やトンネルを間近に見ることができるので、かなりのアドベンチャー感を味わうことができる。

 

大井川鐵道に乗る

車窓からは大井川やダムが見える

 

もちろん運行中の区間は大井川鐵道に乗ることができる。編集部は奥大井湖上(おくおおいこじょう)駅から千頭(せんず)駅まで乗車。『世界の車窓から』のテーマ曲を口ずさみながら車窓からは大井川や長島ダムの雄大な景色を楽しんだ。約1時間の列車旅なので、お弁当を持って乗るのがおすすめ。車掌さんの小気味いいアナウンスにも耳を傾けてみよう。

 

天空のティーテラスで川根茶を味わう

絶景を独り占めできるつちや農園のテラス

 

川根本町に来たら川根茶のお茶淹れ体験をしてぜひ衝撃を受けてほしい。川根本町は今年全国茶品評会で産地賞を受賞したお茶の名産地。つちや農園では川根茶を楽しむ上で欠かせない正しい「淹れ方」のレクチャーを受けながら一級品の川根茶を味わうことができる。しかも茶畑に浮かぶ“天空のティーテラス”という特等席。最初に抽出される一煎目の川根茶の味は忘れられない。

 

川根茶飲み比べ&お土産を買う

おくひかりとやぶきたの飲み比べセット【500円(税込)】

 

さらに川根茶を楽しみたいということで訪れたのが「フォーレなかかわね茶茗館」。ここではお茶淹れ体験だけでなく2種類の川根茶飲み比べが体験できる。編集部はお土産コーナーで川根茶の茶葉をゲット。自宅でも学んだ淹れ方を実践してみたい。

 

 

まだこれだけじゃない、川根本町

見どころはこれだけじゃない。スリル満点の吊橋や長島ダムなど大人の冒険にぴったりのスポットがまだまだたくさんある。せっかく行くなら寸又峡温泉や自然に囲まれた民泊に泊まって、川根本町で“今しかできない”を思う存分体験しよう。

※不通区間であっても線路に立ち入ることは禁止されています。

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