人気ボカロ曲「桜ノ雨」を映画化 主演・山本舞香「歌うと泣いちゃう」
ボーカロイドで人気に火が付いて、今や卒業ソングの定番ともいわれる同名の曲をモチーフにした映画『桜ノ雨』が、3月5日(土)より全国公開される。
本作は、決して強豪校とはいえない高校の合唱部を舞台に起こる青春群像劇だ。コンクールで金賞を目指すために与えられた難曲の厳しい練習を前にして、大好きな「桜ノ雨」を歌いたい部員達の間に不協和音が響き始める。
本作が初主演となる山本舞香は、過去に宮沢りえ、池脇千鶴、蒼井優らを輩出した「三井のリハウス」のCMで、2011年に14代目リハウスガールに選ばれて本格的に芸能活動を開始。最近ではJR東日本の「JR SKISKI」キャンペーンで、平祐奈と共に冬のヒロインを務めた注目の女優だ。
本作では、部長のハル先輩(浅香航大)に淡い恋心を寄せ、また「桜ノ雨」への思い入れも人一倍強いにも関わらず、自分の気持ちを言葉にできない内気な少女・未来(みく)を演じている。
「初主演ということでプレッシャーがありました。足を引っ張らないようにしようと必死で…」と撮影時を振り返る山本。本作で挑戦した合唱について山本は「小学校1年生から始めた空手が思わぬところで役に立ちました。歌の練習のとき、空手の気合入れを思い出したんです。『えいっ!』と、いつもお腹から声を出していたので、歌うときにも同じように意識しました」とコツを明かした。
ロケ地となったのは伊豆半島の付け根、静岡県沼津市。不器用な高校生たちを包み込むように、背景には駿河湾が広がる。鳥取県米子市出身の山本は「約2週間の撮影はハードで観光をする時間もなかったのですが、海が近かったので地元と似ている風景に癒されました。撮影の合間に見た、海に沈む夕日がとても綺麗でしたね」と語った。
物語の鍵となる曲「桜ノ雨」は、山本にとっても特別な曲になったという。「撮影を終えた後で、キャストやスタッフのみんなの顔が浮かぶようになりました。歌うと絶対に泣いちゃうんです」。
「桜ノ雨」は2008年に発表され以来、中孝介など様々なアーティストからカバーされて歌い継がれている。依然として多くの人の心を捉えて離さない理由は、聴く人がそれぞれ持つ思い出を曲に重ね合わせやすい点にあるのかもしれない。
映画『桜ノ雨』を観終えたとき、あなたにもきっと特別な曲がひとつ増えるだろう。
映画『桜ノ雨』
2016年3月5日(土)全国公開
企画・配給:AMGエンタテイメント
http://sakuranoame-movie.com/
(C) 2015 halyosy、藤田遼、雨宮ひとみ、スタジオ・ハードデラックス/PHP研究所/『桜ノ雨』製作委員会