神木隆之介主演『3月のライオン』ロケ地裏話 東京~将棋の聖地・山形県まで!
羽海野チカ原作の人気コミックス『3月のライオン』が、大友啓史監督、主演:神木隆之介で実写化! 前篇が、本日3月18日(土)から公開中だ。
「ロケ地探しには大いに苦労しました」と語る大友啓史監督に、作品の観どころやロケ地探しの苦労を聞いた。
実在する場所が多く舞台に登場する『3月のライオン』。
「零が暮らす佃界隈と、将棋会館の千駄ヶ谷、そして川本家というのが三つの撮影のベースです。零が酔いつぶれて寝ているところは、月島にあるもんじゃストリートの入り口あたり。川本家に繋がる赤い橋は、実際に現地で撮っています」
「下町エリアは、必ずしも撮影ウェルカム、ではない土地柄。それは、うわついていないというか、自分たちの町をアピールする気はないんだ、というところがあります」と大友監督。それでも、一軒一軒足で探し、零の住むアパートの部屋を見つけ、交渉の末、ベストと思われる部屋をロケ地として使うことができた。
また、監督は川本三姉妹の家もこだわって探したそうだ。
「セット撮影でもできましたが、実際にそこに住んでいる、という感覚をつかんでもらうために、川本三姉妹の三女優には撮影前にロケ地に一泊してもらいました。
東京でロケを行うにあたり、監督にはもう一つの狙いがあったそうだ。
「オリンピックになると東京の下町、隅田川沿いはがらりと変わってしまう。今回スタッフに言ったのは、『変わっていってしまう東京の下町を映像に残そう』ということでした」
また、作品を通して何より重要だったのが、将棋の対戦が行われる場所。
「将棋の対戦シーンを行う場所は、この映画の場合本当に大事なんです。将棋は和室で行われ、将棋をさす登場人物はほとんど体を動かしませんが、映画は目を楽しませる必要があるのでプロ棋士にも細かくリサーチをかけてロケ地を決定していきました。
島田の出身地であり、将棋の聖地である山形の撮影にもこだわったそうだ。
「島田が山形県天童市の出身なので、山形の香りをどう映画の中に持ち込むのかということは、凄く大事でした。特に天童は将棋の聖地なので、山形で撮らないと話にならない、と考えていました。だから天童に行き、ロケハンもしたんです」
その結果、後編のクライマックスは山形の立石寺でロケが行われた。
「立石寺のシーンは、『ここではない天上での戦い』へ赴くシーンに仕上がっていると思います。ある種の格式とか、神聖な場所で運命に向き合う。そこへどうたどり着くかという、物語も考えています」
監督がこだわって探した「ロケ地」で描かれる登場人物たちの心情をスクリーンで堪能して欲しい。
前述した通り、『3月のライオン』は都内でもロケが多く行われている。
映画を堪能した後は春の風の中、下町ロケ地めぐりはいかが?
現在発売中のロケーションジャパン80号では、映画『3月のライオン』大友啓史監督のインタビューを2ページに渡って掲載中。神木隆之介さんを起用した理由やロケ地のウラ話などを語ってくださっています!
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『3月のライオン 前編 』
3月18日(土)より全国ロードショー中
監督:大友啓史
原作:羽海野チカ「3月のライオン」
出演者:神木隆之介、有村架純、倉科カナ、染谷将太、清原果耶、佐々木蔵之介、加瀬亮、伊藤英明、豊川悦司
(C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会
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