埼玉が好きになった! 映画『翔んで埼玉』が根強い人気
この1年でもっとも人を動かし、まちの観光を活性化させた作品と地域に贈る「第10回ロケーションジャパン大賞」。一般アンケート6000人と4つの指標で、候補作・地域40の中から映画『翔んで埼玉』×埼玉県が、グランプリに輝いた。
昨年最も地域を盛り上げた作品として、映画『翔んで埼玉』と埼玉県が文句なしのグランプリを受賞。魔夜峰央氏の人気コミックを実写映画化した本作は、公開最初の3日間でまさかの興行収入3億円を突破し、最終的に37.6億円、その内ご当地・埼玉では10.6億円を記録した。
2019年実写邦画ランキング第3位に輝き、流行語大賞にもノミネートされるなど、2019年を代表する作品となった今作。掟破りの自虐ネタを逆手に取ったプロモーションは、埼玉県民のみならず多くの人の郷土愛を掘り起こし、「地域ディス」もブームに。また一般アンケートでは「東京が悪者として描かれているのに、NGを出さなかった関係各位が素晴らしい」と周辺地域の株も上げるなど、全方位での賞賛の声があがった。
ガリガリ君や十万石まんじゅうなど、地元企業の商品PRにも貢献。知事選の選挙キャンペーンとコラボした際は16年振りに投票率が30%を超え、後の参院補欠選挙でも再起用されるなど、大きな効果を及ぼした。
【ロケーションジャパン大賞とは】
2018年12月1日~2019年11月30日に公開、放送された映画・ドラマ・アニメ作品を対象とし、「全国規模で公開または放送された作品と地域」「地域の変化が見られた作品と地域」「ロケ受け入れに対し、組織的な対応ができる地域」の効果が出ていた作品と地域を、編集部調べで選出。
4つの指標(支持率・ロケ地行楽度・撮影サポート・地域の変化)をもとにポイント化して選出する。