「恋あた」も「リモラブ」もあの場所で撮影! コロナ禍で人気急上昇のロケ
2020年は新型コロナウイルスの影響で、今までの常識が覆され、人と会う場所や遊ぶ場所も大きく変わった。実際にその新常識は国民の意識に浸透し、Twitterでも「コロナだから屋外デート」「三密を避けて公園でお散歩」などの声が上がり、いかに三密を避けながら「人と会う」ということができるか、皆が試行錯誤した一年となった。
新常識は、映画やドラマの撮影現場にも影響をもたらした。通常ドラマの撮影では、1シーンに40人ほどのスタッフ・キャストが集まる。屋内での撮影現場はまさに三密を避けられない状態だ。緊急事態宣言発令中の4月~5月は撮影をストップせざるを得ない状況に陥ったが、その後少しずつ撮影が再開される中で、コロナ対策を取り入れた新しい撮影現場の新常識が確立されていった。そしてその変化は、制作者のロケ地選びにも影響している。
ロケ地検索サイト「ロケなび!」の調査によると、10月・11月のロケ地のキーワード検索は昨年と比べても「屋上」の検索が圧倒的に多くなったという。ロケなび!編集長前田氏によると、「昨年の10月11月の検索キーワードランキングでは3位だった『屋上』のキーワードが、今年はダントツの1位。最近は屋上を使用した作品が目立っており、制作現場も三密を気にしながら屋外ロケ地選定をしているのだということがわかります」とのこと。実際、屋上でのロケは屋外でも人目につかずに撮影が行えることから、もともと人気のロケ地ではあった。しかし、コロナの中で三密を避けられるという点や自粛警察の目を避けられるなどの点が加わり、さらに人気があがったのだとか。実際、先日最終回を迎えた10月クールのドラマ作品でも屋上でのロケが目立った。
ロケ地になる屋上は抜けが良く、見晴らしのいい場所が多い。撮影されるシーンも物語が大きく動く場面が多いため、ネット上でも「あのロケ地はどこ?」など話題に上ることもしばしば。ロケーションジャパン1月15日発売号ではそんな「物語×屋上」が印象的な作品とロケ地を特集している。これを機に、物語の舞台で三密を避けたロケ地巡りを楽しんでみてはどうか。