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■グルメ
2021.01.14

美食の街フランスで新風を起こせ「風さやか」!

コロナ禍で渦巻く不安を、希望の風で一掃させようと奮闘している人物がいる。平成25年に誕生した長野県オリジナル米「風さやか」の生産農家でもある長野県中野市の小柳農園の新井康寛さん(園主)が栽培した、「風さやか」がフランスへ輸出され始めた。「風さやか」は長野県の各地で栽培されており、粒が大きく、旨味と甘味があり、さっぱりとした食感でバランスがよいと評価を受けている。

左から:小柳農園 園主新井康寛さん 店長仁美さん

 

なぜ、日本の米を輸出していく必要があるのか?
日本国内のコメ事情は、洋食文化の浸透、高齢化、人口減少に伴い、主食用米の需要が減少しているため、国内の需要は更に減少していくことが見込まれている。しかし、稲作文化は日本で古来から育まれてきたものであり、それを守ることが日本の「農業」、「食文化」のみならず、棚田などの「景観」、「伝統行事」と、稲作に紐づいた日本の文化を守っていく事につながっている。今後、国内の米生産量を維持するためにも、海外のコメ需要を取り込んでいく必要がある。

長野県中野市では水田・山と日本の原風景のような景色が広がる

 

日本食が高い評価を受けている今こそ攻め時!
2013年に「日本人の伝統的食文化」として「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録され、国内外で大きな注目を集めた。それ以降、海外での日本食の広まりと共に、日本食に合う品質の良い米への需要も高まっている。(出 典)財務省「貿易統計」によると、直近10年、日本からの商業用コメの輸出額は増え続けている。おもな輸出国は多いほうから香港、シンガポール、アメリカ、台湾、中国などであり、これだけで全体の約4分の3を占める。

秋の収穫では、作物への感謝と1年間の苦労が報われる

 

パリ・リヨン・マルセイユと“美食の街”が揃うフランス人の胃袋をつかめるか?
このデータを見ると今回の「風さやか」の輸出先であるフランスは日本米がそこまで普及していないようにも思われる。しかし、実際フランスで多く販売されている米のほとんどは日本米とは異なり、バスマティ米・タイ米といった細長く粘り気の少ないパラパラとした食感ものが多い。「風さやか」は粘り控えめでさっぱりした固めのお米で、おかずや素材と合わせると美味しさを引き出すことが特徴である。ミシュラン3つ星の高級レストランから、お財布にやさしい庶民的なビストロと、パリ・リヨン・マルセイユと“美食の街”が揃うフランス人の胃袋をつかめるか?もしくは日本米の新しい可能性を発見してくれるのか?

冷めても美味しいと評判の「風さやか」はおにぎりとの相性も抜群

 

近年、パリで日本発のおむすび専門店も出店されており、日本米への人気は現在進行形で高まっている。「風さやか」がフランスでの日本米人気上昇に“新しい風”を颯爽と吹かせてくれることに期待だ。

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【長野県】 小柳農園の風さやか(2kg)
価格 1,550円 (税込)
生産地 長野県中野市

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