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■グルメ
2014.11.19

注目度上昇中、「ロケ弁」が食べたい!!

 ドラマや映画の撮影現場で役者やスタッフが食べているお弁当、通称「ロケ弁」。そのロケ弁が、にわかに注目されている。

 業界人だけが食べられるという印象が強いロケ弁だが、「最近は企業の方が会議用のお弁当としてオーダーされるケースなどもあります」とのこと。ロケ弁情報も掲載しているロケ地検索サイト、『ロケなび!』によると、「舌の肥えた業界人が食べているという安心感もあるのではないか」と分析するが、実際に映像制作者向けの同サイトを経由して一般の人から注文が入るなど、ロケ弁に対して注目度が高まっているのを実感するという。

 

 このロケ弁、弁当業界が力を入れているのはもちろんのこと、カフェや店舗展開している飲食チェーン店などが弁当配達を始めるといった、新規参入も続々増加中。競合が進むなか、ハードな現場に嬉しいガッツリ系のスタミナ弁当から、女優さんも安心の栄養に気を配ったヘルシーなお弁当まで、撮影現場の「食事にバリエーションがほしい」との要望に応えて、提供されるお弁当の種類や料理のジャンルはますます広がりをみせている。

 

 たとえばこれからの季節、寒い屋外のロケ現場でも加熱容器でアツアツのドリアが食べられる「カキドリア丼」(バタール)や、究極のベジタリアンでも食べられる動物性の食材を一切使わない「マクロビオティック弁当」(ハービアンズ)。あるいは米どころ新潟県の山間地にある農場が東京で直営する弁当店(新潟本舗ふるさと屋)など、ロケ弁の世界は素材へのこだわりや美味しく食べられる趣向を凝らした逸品揃い。まさに百花繚乱の戦国時代をむかえているのだ。

 

 配達はまとまった個数でオーダーしなければならないものの、店舗販売を行っているお店も多くなっていて、実は一般客でも気軽にロケ弁を食べることが可能。予算の限られた昨今の制作部のニーズにも対応しているから価格帯もメニューも豊富だし、なんといっても「あの作品の現場で食べられたお弁当!」という特別感が魅力。気になるロケ弁、ぜひチェックしてみてほしい。

 

(ロケーションジャパン12月号)

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