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2016.01.08

映画『ピンクとグレー』 ロケ地・渋谷は「ここじゃなきゃだめ」

“ジャニーズ初の小説家”NEWS・加藤シゲアキの処女作を原作として、Hey! Say! JUMP・中島裕翔が初主演する映画『ピンクとグレー』が1月9日に全国公開される。

本作では芸能界の光と影が描かれており、6通の遺書を残して自殺した人気絶頂の俳優・白木蓮吾(中島裕翔)の死に隠された真実について、幼なじみで親友の河田大貴(菅田将暉)が迫っていく。

(画像:行定勲監督)

原作と同様に映画も、加藤シゲアキが学生時代を過ごした渋谷が舞台となっており、スクランブル交差点や宮下公園など見覚えのある風景が多く登場する。
「なかなか撮影許可が下りないんですよ」と、行定勲監督は街中での撮影の苦労を振り返る。それでも渋谷での撮影にこだわった理由は「渋谷で学生時代を過ごした原作者の思い入れがあって、小説の中に活写されているんですよ。それを違う街にしてしまうのはあまりにも根源となるものが失われる」と話した。「渋谷らしい場所をギリギリ許可が下りる境界線内から撮影しているんです。朝誰もいないところで」。

 

特に時間をかけて探した撮影場所は、渋谷の屋外広告の看板だそうだ。
行定監督は「人物と対峙できる場所にあって、象徴的なビルボードを探したんですけど、日本のビルボードって高いところにあるんですよ。スタッフにも『違う』『それじゃない』と何度も言って、『ここじゃなきゃだめ』というところまで落ち着くまでは相当大変でした」と明かした。
劇中で印象的な使われ方をしている屋外広告を、ぜひその目で確かめてみて欲しい。

 

ロケ地を選ぶ上でのポイントは「その場所を通ると『あの映画のあの場所だよね』ってなることってすごいことで、なかなかそこにたどり着けないけど、そういう印象があったほうが幸せですよね。その場所である意味がある、ってことかな」と行定監督。
「日常を繰り返し過ごしている中で、僕らが一番知っていて一番いいロケーションの場所は、故郷だとか今住んでいる街。日々慣れ親しんだ街は“最大限のロケハン”をしてるはず。自分の物語を作ろうと思ったら、絶対その道を歩いた方がなんてことのない道でも特別に見えるはずなんですよ」

 

学生時代を渋谷で過ごして“最大限のロケハン”をしている加藤シゲアキの原作小説と、ロケ地への並々ならぬこだわりを持った行定勲監督との組み合わせに注目だ。
映画『ピンクとグレー』は1月9日から全国公開される。

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