『君の名は。』だけでは終わらせない! 人を魅了するまち岐阜県飛騨市の4つのポイント
2016年にアニメ映画『君の名は。』の舞台のイメージになったことで大ブレイクした岐阜県飛騨市。
8月26日の映画公開から9月末日までの積算では、聖地巡礼者数は約9万9千人、経済効果は100億円以上だ。今年7月には作品のDVDも発売となり、海外の観光客もツアーや個人旅行で引き続き多く訪れている。
実は、作品によるブームは今回初めてではないことをご存知だろうか。2002年、連続テレビ小説『さくら』のロケ地として、今回に勝るとも劣らないロケ地ブームが起こっている。
しかし、今も昔も飛騨市はそのブームに左右されない、歴史ある街並みや伝統を守り続けている。もちろん、時代に流れにのった映画の中の景色や作品の魅力を体感できる「おもてなし」もそこにはあるが、作品をきっかけにして現地を訪れ、まちの本来の魅力に引かれてリピーターとなり、飛騨市のファンになる人も多い。そんな飛騨の魅力をチェックしてみよう。
【Point1】景観と歴史を守る誇りとおもてなしの精神
飛騨の街並みの美しさは、行政だけが整えているものではない。住民一人一人が、持ち回りで掃除をしてこの景観を守り続けている。街の歴史に誇りを持ち、観光客をおもてなしする心が、江戸の昔から誇りと共に地域住民に根付いている。
【Point2】絵になる“昭和の風景”でタイムスリップ観光&ロケ誘致!
飛騨には鉱山として昭和初期に最盛を誇った神岡がある。鉱山が閉鎖した今も、かつての昭和の風情がある建物が多数残り、まるでタイムスリップしたような気持ちに。昔懐かしい風情を楽しむ観光客や、昭和の時代の作品を取りたい撮影隊に密かに注目されている隠れスポットだ。
【Point3】知らないともったいない! 絶品グルメ
飛騨市といえば飛騨牛が有名だが、土地の人が愛するグルメも見逃せない。メニュー多彩な大衆食堂・藤乃実食堂や飛騨の誰もが知るお惣菜屋「おかずや山本」、在郷料理や天ぷら饅頭など、まだまだ隠れたグルメが満載だ。
【Point4】今、映像制作者が最も気になるまち
『君の名は。』でも知られる美しい自然、伝統の街並み、昭和の風情残る鉱山跡など、飛田は撮影スポットが多彩。映像制作者の中でも「面白い風景があるらしい」と話題だ。そこで飛騨市は映像制作者向けのロケハンツアーを実施。今後も「名作の現場」となる期待が感じられる。
作品のファンが、気づけばまちのファンになっている、そんな飛騨市。
映像制作者も心ひかれる飛騨は、伝統とおもてなしの心が訪れる人を魅了するまち。
今後の活躍を期待しつつ、この紅葉の季節に訪れてみてはいかがだろう。