山田洋次監督『妻よ薔薇のように 家族はつらいよ3』であの縁のロケ地に凱旋!
山田洋次監督最新作『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』が、5月25日(金)にいよいよ公開となる。前作・前々作に続き、お馴染みの平田一家が騒動を繰り広げる。
史枝(夏川結衣)は、育ち盛りの息子ふたりと夫・幸之助(西村まさ彦)、その両親3世代で暮らす主婦。ある日、家事の合間にうとうとしていた昼下がり、泥棒に入られ、冷蔵庫に隠しておいたへそくりを盗まれた!!
夫から「俺の稼いだ金でへそくりをしていたのか!」と嫌味を言われ、余りに気遣いの無い言葉に、それまでたまっていた不満が爆発した史枝は、家を飛び出してしまう。
そして一家の主婦が不在となった平田家は大混乱に陥る――。
大いに笑って、しみじみ泣けて励まされる本作は、映画界の巨匠・山田洋次監督が贈る、新・国民的喜劇シリーズ第3弾だ。
これまで全国各地を撮影で訪れてきた山田組だが、本作でも山田組と縁のある2か所でロケ撮影が行われた。
三世代が同居する平田家の家事を担ってきた主婦・史枝(夏川結衣)が家出した先は、長野県・茂田井にある実家。
茂田井は真田広之、宮沢りえ主演の映画『たそがれ清兵衛』のロケ地で、今回山田組としては約15年ぶりに茂田井を訪れたそうだ。
旧道・中山道沿いに佇む古民家は史枝の実家として、武重酒造の酒蔵は史枝の同級生・杏子の自宅として登場する。
史枝の実家には、スタッフによって木々や草花が植えられ、井戸も設置された。
史枝役の夏川結衣さんは、「こんなに素敵な実家でお芝居ができて、なんて幸せなんだろうと思いました。映らないようなところも隅々まで家具が置かれ、飾り付けられているんです」と感動を語る。
また、山田監督は、「若い頃、撮影所では“ロケ地に困ったら信州へ行くといい。日本人の故郷というべき美しい景色があるから”と言われていました」と語る。
良く晴れた秋空の日、浅間山を背景に史枝が実母のお墓参りに向かうシーンのロケ地は、山田監督はじめ、キャスト、スタッフ全員が思わず撮影の手を止めて見とれるほどの美しさだったという。
そして、山田組に深い縁があるもう一つのロケ地は、映画『東京家族』の撮影で訪れ、山田監督が「日本の原風景」と愛する広島県・大崎上島。
本作では周造(橋爪功)と富子(吉行和子)が先祖の墓参りをするシーンが撮影された。
瀬戸内の海に囲まれた風景は平田家の“故郷”ともいえる地。
実は、『東京家族』の撮影の合間にこの8人のキャストで喜劇をやったら…と生まれたのがまさに『家族はつらいよ』シリーズだったというエピソードもある。
公開は5月25日(金)。
山田監督がこだわって撮影した、日本の美しい風景に注目だ。
映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』
http://kazoku-tsuraiyo.jp/
監督・脚本:山田洋次
出演:橋爪功、吉行和子、西村まさ彦 ほか
(C)2018「妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ」製作委員会