愛知県幸田町にファン続出!? 訪れた俳優も…「筆柿にはまりました」
ドラマ『最高のオバハン 中島ハルコ』(フジテレビ系)の11月26日放送に登場した「愛知県幸田町」というまちをご存じだろうか。
名古屋市と豊橋市の間に位置する同町。昨年放送の「最高のオバハン」前シリーズでもメインロケ地として撮影が行われた。
決して有名とはいえない同町で、なぜかメイン舞台となる作品が急増している。
上映会に220人が参加
全国一位の「筆柿」生産量を誇る愛知県幸田町で、3年ぶりとなる「こうた産業まつり」が11月13日にハッピネス・ヒル・幸田で開催された。会場では地元野菜の品評会や即売会、ハンドメイド作品の物販、ステージショーなどが行われ、賑わいをみせた。
そんな中、さくらホールで開かれていたのが、産業まつりとしては初となる映像作品の上映会だ。幸田町をメインに撮影された4作品を公開したところ、のべ220人が訪れ、作品鑑賞を楽しんだ。
その盛り上がりの背景にあるのが、幸田町が2018年から取り組んでいるロケの誘致だ。
幸田町は自然豊かな一方で、学校や消防署、町民会館やホールを複合した施設「ハッピネス・ヒル・幸田」などのスポットが豊富。
訪れたキャストやスタッフへのサポートも手厚く、筆柿などの差し入れや特産品を使ったロケ弁も人気だ。ただ撮影をしただけで終わるのではなく誘客につなげるための取り組みを併せて行っているのが特徴だ。
「少しずつ『幸田町』の名前が全国に」
13日に開催された上映会場のホール前には作品の場面写真が並べられ、訪れた人は足を止めて見入っていた。上映会に訪れた女性は「ほぼすべての作品にエキストラとして参加しています。自分の町が作品に出るのは嬉しいです」と話していた。
上映されたのは映画『スポットライトを当ててくれ!』、映画『せみのこえ』、ドラマ『アイドル、よし!』、幸田町PR動画『ラブ&ハピネス』の4作品。会場ではそれぞれの作品に出演したキャストからのメッセージも放映された。
『ラブ&ハピネス』に出演した愛知県碧南市出身の永島聖羅さんは、
「撮影で2、3日滞在しましたが、人があたたかくて食べ物もおいしくて、幸田町が大好きになりました。中でも一番好きになったのが筆柿です。幸田町の方が贈ってくれた筆柿がとてもおいしくて、ハマってしまいました。撮影から一年経った今でも、スーパーに行って筆柿があったら自分で買います」(一部抜粋)
とコメント。訪れた俳優もまちの“ファン”になっていることが伺える。
ロケーションサービス立ち上げ当初から幸田町環境経済部の鳥居栄一部長は、
「少しずつ『幸田町』の名前が全国に通じるようになっている実感があります。地元が注目されることで、町民に誇りや郷土愛が芽生え、地元に貢献したいという方が増えて地域の活性化に繋がると思います」
と話す。今後は訪れた人がまちを周遊する仕掛けを作っていく予定だ。