<第7回ロケーションジャパン大賞>授賞式【写真・コメント全文】公開!
日本唯一のロケ地情報誌「ロケーションジャパン」が主催する業界初で唯一の「地域×作品」大賞、「ロケーションジャパン大賞」。
その年、もっとも地域を盛り上げた地域と作品を表彰する本賞の授賞式が、2月22日(水)に都市センターホテルで授賞式が開催された。
ご当地感、話題性、ロケ地行楽度を基準として、
2015年11月~2016年9月に公開、放送された映画・ドラマ作品より21つのノミネート作品を選定。
5,100名の一般投票ポイント、地域側のロケ誘致の継続性をポイントに、
4つの基準でポイント化し加算。「ロケーションジャパン大賞」グランプリ、準グランプリ、特別賞を決定している。
7回目となる今回は8つの地域×作品が受賞し、
地域側からは市長や副市長、作品からは監督やプロデューサーが登壇し表彰された。
また、グランプリを獲得した滋賀県大津市からは「おおつ光ルくん」、
準グランプリを獲得した長野県上田市からは「真田幸丸」の人気ご当地キャラクターも授賞式に駆け付けた。
全国の自治体・フィルムコミッション関係者、映像制作者ら約320名が参加、
マスコミも20媒体以上が参加し、授賞式は盛大に行われた。
各賞、代表者とコメントは以下の通り。
【グランプリ】
滋賀県大津市 × 映画『ちはやふる-上の句・ 下の句-』
●滋賀県大津市 伊藤 康行 副市長
このような素晴らしい賞を地域の皆様と一緒に受賞できたことを大変嬉しく思っております。
小泉監督を始めちはやふる関係者の皆様に改めまして御礼を申し上げます。
大津市は作品を通じ、かるたの聖地・大津を盛り上げてまいりました。
これからも映画『ちはやふる』の続編をお待ちしつつ、ロケ応援をしていきたいと思います。
●小泉 徳宏 監督
『ちはやふる』受賞は漫画やアニメから大津市の皆様が長年粘り強く作品に向かい合ってきた努力の成果だと感じております。
僕は映画を作るときはお客さんはもちろん、スタッフ、キャスト、そしてもちろんロケ地の皆さんに幸せになっていただきたいと思っているので、こうした形で何か貢献できた、ということが僕の誇りです。
【準グランプリ】
長野県上田市 × 大河ドラマ『真田丸』
●長野県上田市 母袋 創一 市長
『真田丸』のヒットより多くの方に上田を訪れていただきました。NHK制作局、スタッフの皆様、三谷幸喜さん、演じた出演陣、何より全国の真田氏ファンの皆さん、民間も含めたマスコミの皆様のおかげと心から思っております。上田市も大きく変わりました。これからも色々な撮影のサポートに取り組んでいきたいと思います。
●日本放送協会 屋敷 陽太郎 制作統括
時代劇を作る時、私たちは実際に現地でお会いする街の方々をイメージして物語を作るときがあります。上田市の方々は市長をはじめ個性的な方が多いのでイマジネーションには困らなかったなと思います。 綺麗なロケ場所だけではなく、やはりお住まいになってらっしゃる方々の魅力も映像に反映されるのだな、と思っております
【特別賞】支持率部門
岐阜県飛騨市 × アニメ映画『君の名は。』
●岐阜県飛騨市 都竹 淳也 市長
新海監督、東宝の皆様、製作委員会の皆様方に飛騨を舞台に選んでいただいたことを本当にありがたく思います。映画を通じてファンの方との間に絆が生まれ、そうした中で、飛騨の方たちの心根の素晴らしさを引き出していただいた、そして、この地域の素晴らしさを知っていただけた事は本当に有難いことだと思っております。
●東宝株式会社 古澤 佳寛 エグゼクティブプロデューサー
監督の作品の魅力には物語や音楽など色々あるのですが、風景描写・美術というものは特に重要なものです。今回も飛騨の美しい風景をイメージして、映像に描かせていただきました。国内外でも大ヒットし、それのより多くの方が映画の中の風景を見たいということで飛騨に足を運ばれるのは本当にありがたいことだと思います。
【特別賞】撮影サポート部門
富山県射水市 × 映画『人生の約束』
●富山県射水市 夏野 元志 市長
映画『人生の約束』という素晴らしい作品を制作された石橋監督をはじめ、関係の皆様方に心から感謝申し上げます。映画の撮影では、本当に地元が一体となったという感じがしております。エキストラや炊き出しで多くの市民も一丸となって協力することができました。これからも撮影を応援をしていきたいと思っております。
●石橋 冠 監督
市長が仰ったように、結構無謀なことをお願いしたのが全部叶えられたのが嬉しかったです。撮影が終わったときにはスタッフと街の人たちの区別がつかないぐらいの一体感が生まれました。私も長い間テレビを中心にやってきましたが、あそこまでご協力をいただいたのは初めてでした。それは映像にも表れていると思っています。
【【特別賞】撮影サポート部門
神奈川県綾瀬市 × ドラマ『コウノドリ』
●神奈川県綾瀬市 古塩 政由 市長
何も無い街がロケ誘致を始めようということでスタートしどうなるかと思いましたが、作品を絆に官民一体で挑むことができました。またスタッフの皆さんが本当に一生懸命対応をしていただいた結果が、本日の賞に結びついたのかと思います。これからも撮影のサポートをして参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。
●株式会社TBSテレビ 峠田 浩 プロデューサー
ロケ地というのは、僕たちが作るフィクションとノンフィクションである現実を繋いでくださる凄く大切なものだと思っています。なので、地域の方と一体になってこういう賞をいただけて。本当に光栄です。これからも地域の皆様に愛されるようになドラマ作りをしっかり頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。
【特別賞】行楽部門
神奈川県川崎市 × 映画『シン・ゴジラ』
●神奈川県川崎市中原区 鈴木 賢二 区長
ロケのお話をいただいた時に「どんどん壊してください」と提案させていただきました。結果、素晴らしいシーンになり、感謝しております。市民の地元に対するプライド感に繋がり感謝すると共に、一緒に立っていただいております東宝の皆さんにも感謝させていただきたいと思います。 今後も川崎市は撮影に協力していきます。
●東宝株式会社 山内 章弘 エグゼクティブプロデューサー
川崎の皆様には大通りを完全封鎖していただいたり、大変協力をしていただきました。撮影だけではなく、宣伝活動に至っても誠心誠意やっていただいて、本当にありがたかったです。 今回のゴジラは、ゴジラ以外は全部リアル、というのを目標に掲げておりましたので、非常に丁寧に対応していただけて、大変感謝しております。
【特別賞】行楽部門
長野県松本市 × 映画『orange-オレンジ-』
●長野県松本市 商工観光部観光温泉課 前澤 弘一 課長
松本市は、二十年以上この活動をしており、そんな長い活動が高く評価されたのではないかと感じております。 地元に縁ある作品を松本シネマ認定としていますが、この映画が一番松本のことを宣伝してくれていると思っております。これからもロケの受け入れや協力、観光プロモーションを一生懸命やっていきたいと思います。
●東宝株式会社 石黒 裕亮 プロデューサー
原作の舞台である松本市で描く事が世界観やキャラクターの背景を描く事に欠かせないだろうと、監督と話をしておりました。色々なワガママを市の皆さんが受け入れて下さって良い形になったのだと思います。松本市の皆さんが地元が好きだと言う気持ちが我々に伝わってきました。それが受賞の要因ではないかと持っております。
【雑誌「ロケーションジャパン」編集長 山田 実希】
映画やドラマの楽しみ方が多様化するなか、作品を観たあとにロケ地で世界観にどっぷりハマるというロケツーリズムは、ますます広がっていくと思います。
同時に、作品誘致後の観光やシティセールスに結び付ける取り組みが鍵となってくると思います。
これからがとても楽しみです。
3月15日(水)発売のロケーションジャパン4月号でも、各地域・作品の代表者から届いたコメントが掲載される。
地域と作品が一体となるロケツーリズムに今後も目が離せない!