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2023.03.09

宮城県から「生きる力」を届ける映画『有り、触れた、未来』 3/10(金)公開!

東日本大震災から10年後の宮城県が舞台の映画『有り、触れた、未来』が3/10(金)に東京・埼玉・千葉など全国20の都道府県で公開される。

 

 

 

 

メガホンを取るのは、映画『グッモーエビアン!』『九月の恋と出会うまで』など数々の人気作を手掛けた山本透監督。事故で恋人を失った元バンドマンの佐々木愛実(桜庭ななみ)、30歳を超えても現役のプロボクサー・吉田光一(松浦慎一郎)と妻・若菜(金澤美穂)……。各々が自分や相手の“生”に向き合い自分を見つめ直していく。

 

 

映画誕生のきっかけとなったのは今から3年前。世間で新型コロナウイルスが爆発的に流行し、人々は自粛生活を余儀なくされていた頃だ。先の見えない生活の中で、自殺者や不登校の児童など心に傷を負った若者が増えていく現状を目の当たりにし、山本監督は「命の流失を食い止め、有り触れている尊さを伝える力強い作品を作りたい」と立ち上がった。

本作のプロデューサーであり大島蒼衣役の舞木ひと美氏からかつて勧められた一冊の本を思い出す。その本こそ本作の原案となる『生かされて生きる-震災を語り継ぐ-』だった。

 

時を同じくして、かつて自身が制作に携わった映画『ミラーを拭く男』のロケ地・宮城県雄勝町を2021年3月11日に訪れ、当時の撮影場所だった病院が東日本大震災の津波を経て跡形もなくなっていたことに衝撃を受ける。多くの語り部の方や地元の方々のお話を聞く中で、“宮城で撮りたい”という気持ちが強くなった。

 

 

 

いくつもの出来事が複合的に重なり合うことで製作が決定した映画『有り、触れた、未来』。舞木氏はじめ、監督の思いに共感した若手俳優たちも続々と集まり、プロデューサーチーム・UNCHAIN10+1(アンチェインイレブン・アシスタント)が結成された。

一番のネックだった “費用の捻出”も、徐々に熱い思いが人々に届き支援者やクラウドファンディング応援者が出現。最終的には総勢1000人近くの協力者たちからの協賛金が1億円も集まりこの映画は製作された。

 

 

監督たっての希望で実現した宮城県ロケは、仙台市をはじめ石巻市、東松島市、多賀城市、南三陸町などで広い範囲で撮られている。「生きること」を真っすぐに伝えるストーリーと監督がこだわり抜いたロケ地感にぜひ注目して観てほしい。

 

 

 

【映画『有り、触れた、未来』】

原案:齋藤幸男「生かされて生きる―震災を語り継ぐ—」(河北選書)

出演:桜庭ななみ、碧山さえ、鶴丸愛莉、手塚理美、北村有起哉 ほか

監督・脚本:山本透

配給:Atemo

制作プロダクション:Lat-Lon

2023.3.10(金) 全国ロードショー

©UNCHAIN10+1

 

<STORY>

突然の事故で恋人を亡くした元バンドマンの女性。30歳を超えても現役を続けるボクサーとその妻。娘の結婚式へ出席したいと願う末期がん患者の女性。将来に不安を感じながら「魂の物語」を伝える若い舞台俳優たち。大震災で家族を亡くし、心に深傷を負ってしまった少女。全てを失い、生きる希望を無くした父親。家族を懸命に支え続ける祖母。心優しい親友と担任教師。たくさんの人々の思いを受けて、少女の心は、少しずつ変化し始めるー。

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