1961年の放送開始から、「朝ドラ」として多くの人に親しまれてきた、NHK連続テレビ小説。現在放送されている『らんまん』まで計108作もの物語が紡がれてきた。夢に向かって頑張る主人公たちの姿に元気をもらうことはもちろん、舞台となる地域の魅力を存分に味わえるのも、醍醐味の一つだ。

 

ロケーションジャパン編集部では2023年3月21日～4月21日の期間、「行ってみたい朝ドラの舞台・ロケ地」に関するアンケートを実施（回答者460人）。今年の夏は、ロケ地巡りを楽しむチャンス！さっそくランキングとともに見ていこう。

 

 

 

第６～８位は定番の観光スポット

 

「行ってみたい朝ドラの舞台・ロケ地」ベスト８は以下の通り。

 

第8位　大阪府×『舞いあがれ！』ほか

空に強いあこがれをもつ、舞（福原遥）が夢の飛行機づくりに情熱を燃やす仲間とともに、成長していく『舞いあがれ！』。舞が住むモノづくりの町・東大阪や、の祖母・祥子（高畑淳子）が暮らす長崎県五島列島が舞台となっている。東大阪市大蓮にある「ゆうゆうタウン」は舞が予告編で走っていた商店街でもあり、古本屋「デラシネ」があるという設定でも登場した。

 

 

 

第7位　沖縄県×『ちゅらさん』『ちむどんどん』ほか

沖縄が舞台となった朝ドラの中でも代表的なのが『ちゅらさん』。八重山諸島小浜島で育った恵里（国仲涼子）が那覇へ移り住み、やがて看護師を目指す成長ストーリーだ。小浜島には石垣港離島ターミナルから約25～30分でアクセスできる。小浜島の周囲はサンゴ礁で囲まれており、近海ではシュノーケリングなどのアクティビティも楽しめる。

昨年放送の『ちむどんどん』でも沖縄県やんばるエリアが舞台となった、

 

 

 

 

第6位　東京都×『らんまん』『おかえりモネ』ほか

現在放送中の『らんまん』はじめ、多くの朝ドラ作品で主人公たちは上京する。それぞれの夢を叶えるべく、慣れ親しんだ故郷を離れて奮闘する姿に毎朝元気をもらう人も少なくないだろう。なかでも練馬区は『らんまん』の万太郎（神木隆之介）のモデルとなった牧野富太郎が亡くなるまでの30年余りを過ごした場所。自宅と庭の跡地である牧野記念庭園では約300種類の草木類が生育し、四季折々の植物が楽しめる。

 

 

 

 

 

第5位は…キーホルダーが爆売れの作品

 

 

 

第5位　宮城県×『おかえりモネ』ほか

宮城県の気仙沼で生まれ育ち、登米で青春を過ごした百音（清原果耶）が「気象予報士」の仕事を通じて成長していく『おかえりモネ』は、東日本大震災から10年の節目を迎えた2021年に放送された。ロケ地は「長沼フートピア公園」（登米市）や「まち・ひと・しごと交流プラザ」（気仙沼市）など。劇中で菅波（坂口健太郎）が付けていたキーホルダーを模した、登米市の「サメキーホルダー」は出荷数か月待ちになるほど大人気に！

 

 

 

 

 

(恵那市観光協会提供)

 

第4位　岐阜県×『半分、青い。』 ほか

ちょっとうかつだけれど失敗を恐れない鈴愛（永野芽郁）が、病気による失聴を乗り越えながら、一大発明をなしとげるまでの物語『半分、青い。』。岐阜県恵那市岩村町にある西町商店街が、鈴愛の故郷である「ふくろう商店街」のロケ地になった。城下町である岩村町には商家の町並みが残り、最近では映画『銀河鉄道の父』のロケ地にもなった。訪れた際は、名物の五平餅や岩村カステーラを食べてみよう！

 

 

 

 

 

第3位　岡山県×『カムカムエヴリバディ』

安子（上白石萌音）、るい（深津絵里）、ひなた（川栄李奈）と三世代の女性たちが100年にわたって紡ぐファミリーストーリー。安子の故郷は岡山にあるという設定の架空の町・朝丘町で、制作陣による綿密なリサーチをもとに東映太秦映画村に大規模なセットが組まれた。安子の実家である和菓子屋「たちばな」は岡山の老舗和菓子司などを参考にしたという。県登録有形文化財「岡山県総合グラウンドクラブ（旧岡山偕行社）」では実際にロケが行われた。

 

 

 

 

 

第2位　岩手県×『あまちゃん』 ほか

現在BS4K・BSプレミアムで再放送されている『あまちゃん』は、海女を目指すアキ（のん）が挫折・奮闘を繰り返しながら地元アイドルとして活躍していく物語。久慈市をはじめとする北三陸（洋野町、野田村、普代村、田野畑村）がメインロケ地となった。再放送を受け、三陸鉄道ではヒロインを描いたラッピング列車が走行するなど盛り上がりを見せている。劇中に登場するウニ弁当やまめぶ汁はロケ地巡りのお供にぴったり！

 

 

 

 

 

 

第1位　滋賀県×『スカーレット』 ほか

大阪からやってきた喜美子（戸田恵梨香）が焼き物の里・滋賀県信楽地方で陶芸家を目指し、奮闘していく物語『スカーレット』。舞台が全国でも有数のロケ地、滋賀県ということもあり堂々の第1位にランクイン！
作中に登場したことで一躍話題になった、「火まつり」は、現在も「しがらき火まつり」として紫香楽一宮・新宮神社（甲賀市）で毎年7月に行われる大切な行事。また信楽駅前から続く「窯元散策路」をたどって工房を巡れば物語の世界観を感じることができるはず。

 

 

今後の旅の行先に「朝ドラのロケ地」はいかが？