主演・杉野遥亮『ばらかもん』効果で観光業に追い風 ドラマの舞台・長崎県五島市に熱視線
五島市が舞台のドラマ『ばらかもん』(C)フジテレビ
杉野遥亮演じる若き書道家の成長を描いたドラマ『ばらかもん』。本作では長崎県の五島列島がその舞台となり、反響を呼んでいる。
放送後SNSでは、「五島列島の美しい映像美がすごい」、「五島列島の景色を味方につけてるから強い」といった五島列島の景観のすばらしさを称賛する声が相次いでいる。このほか、「五島列島に行ってみたい」、「五島列島への行き方を調べてみた」というような、実際に足を運び、作品の中に入ってみたいという声もあり、ドラマがシティープロモーションにつながっていることがうかがえる。
ドラマの放送に伴い、五島市は2023年7月5日から9月30日の期間、「五島市ふるさと大使」を本作主演の杉野遥亮に委嘱した。今回、五島市の魅力を発信することが期待されるものとして、『ばらかもん』で主演を務めた杉野遥亮が選出されたのである。
過去には、本作の原作である五島市出身の漫画家、ヨシノサツキ氏によるマンガ『ばらかもん』及び、アニメ『ばらかもん』に関する特別展示も五島市で開催されている。『ばらかもん』というコンテンツが一体となって、五島列島を盛り上げてきたといえるだろう。
東京にある長崎県のアンテナショップ「日本橋 長崎館」では7月1日からドラマ『ばらかもん』とのタイアップを実施。ショーウィンドウの装飾や主要キャストの等身大パネル掲出の設置に加え、店内には五島市の商品を集めたコーナーを作るなど町のPRにつなげている。SNSではパネルの写真を撮りに訪れる人も見られ、ドラマの効果は大きい。
『ばらかもん』放送後の影響について、日本橋長崎館の店長に話を聞くと、
「五島市の商品が売れていますね。館内では観光の相談も増えました。(お盆は)旅行客も多く、飛行機やホテルは予約でいっぱいだと聞いています」
また、今年は連続テレビ小説『舞いあがれ!』でも長崎県五島列島がロケ地の一つになり、その際は「ばらもん凧」が売れたとのこと。映像作品での露出が相次いだことで、世の中の五島エリアへの興味関心が高まっているようだ。
この追い風をどのようにつなげていくか、自治体の今後の動きに注目だ。