岐阜県飛騨市が舞台の映画『仏師』の制作が決定! 遠藤雄弥主演、魂の救済をテーマにしたヒューマンドラマ
ある出来事をきっかけに仏を彫ることができなくなった仏師の魂の救済を描く映画『仏師』の制作が決定した。原田眞人や大友啓史の作品、『TOKYO VICE Season2』などに助監督として参加した田中綱一が、10年間温めてきた完全オリジナルストーリーで長編映画デビューを果たす。主演は『ONODA 一万夜を越えて』ほかの遠藤雄弥、ヒロインは『劇場版 おいしい給食 卒業』ほかの土村芳が務める。
自然豊かな集落に移住してきた若い夫婦、仏師の直哉(遠藤)とその妻・陽真理(土村)。直哉は犯した罪の罪悪感に苦しみ、本業である仏像が彫れずにいた。一方、陽真理も胸にわだかまりを抱え、二人の仲はどこかぎこちない。夫婦は隣人や集落の住人に少しずつ受け入れられるが、集落のお堂にある焼けた観音像を巡って隣人と集落の住人の間に不穏な空気が流れていることを知る。やがて人々が抱えた罪や後悔の思い、焼けた観音像にまつわる悲しい記憶が明らかになっていくという物語。制作発表において田中監督は「罪、後悔、悲しみに人々はどう向き合って、どう生きていくか」を描き、「みなさんの心に届くような作品にしたい」とコメント。遠藤は「人の心や愛が描かれている作品で、演じがいのある役柄」、土村は「監督の見ている世界の中に飛び込みたいと思う脚本」と作品への思いを語る。
(10月に飛騨市役所で行われた制作発表会)
岐阜県飛騨市を中心に撮影される本作は、2023年5月に東京・渋谷で開催された「ロケツーリズム協議会」がきっかけで映画化が実現。仏師にゆかりのある自然豊かなロケ地を探していた田中監督が、同会のマッチング大会で飛騨市の都竹淳也市長と出会ったことで映像化が進んだ。都竹市長は「飛騨市河合町には日本最古の仏師と言われる止利仏師の生誕伝説がある。“仏師”がテーマだと聞き、これは飛騨市で撮るしかないと確信した」と全面的なサポートを約束。地元の仏師・高田慈眼さんが作中の仏像を手掛け、現場での技術指導を担当するなど作品に協力し、市民もエキストラとして参加する予定だ。「何度か飛騨や高山を訪問し、毎回違った表情を見せてくれるこの土地や、出会った人々の親しみ深い人柄にすっかり魅了されている」という田中監督。会見では、遠藤が飛騨牛の味に魅了されたと語り、土村は初めて食したという「ナツメ」のエピソードを披露した。
(仏師・高田慈眼さんから仏像彫刻を教わる主演の遠藤雄弥)
季節の移り変わりを物語に織り込むため、1年を通して撮影が行われる本作。2025年から2026年にかけて岐阜県飛騨市を中心に、高山市、奈良県などで撮影し、2026年に全国公開される。
尚、映画「仏師」は飛騨市の企業版ふるさと納税制度を利用しての制作支援が可能となっている。
詳しくは下記飛騨市HPまで。
https://www.hida-furusato.com/film
<作品情報>
出演:遠藤雄弥、⼟村芳
監督・脚本:⽥中綱⼀
プロジェクトスーパーバイザー:廣田稔
プロデューサー:志賀司、副島義樹、益⽥祐美⼦
製作・配給:平成プロジェクト
©「仏師」製作委員会
2026年公開予定