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2025.04.22

岐阜県 飛騨・高山が舞台の映画『仏師』 追加キャスト発表、4月22日にクランクイン

岐阜県飛騨市と高山市を舞台に、罪悪感に苦しみ、仏像を彫ることができなくなった仏師の魂の救済を描く映画『仏師』が4月22日、クランクインした。主役の楠久直哉役に遠藤雄弥、妻の楠久陽真理役に土村芳の起用が決まっており、同月16日に追加キャストが発表された。渡辺いっけい、尾野真千子、津田寛治、加藤雅也といった実力派俳優が勢ぞろい。撮影は2026年まで1年を通じて同県高山市、奈良県などで行われ、同年に全国公開される予定。

 

脚本は田中綱一監督が10年温めてきた完全オリジナルで、田中監督にとって本作が長編映画デビューとなる。飛騨市の協力により、四季折々の情景が美しい飛騨地方での映像化が実現した。

⾃然豊かな⾶騨の集落に移住してきた仏師の直哉と妻陽真理の物語。過ちから仏像を彫ることができなくなった直哉が、周囲の人とかかわりながら、再び仏を彫れるようになる「心の回復」を描く。集落の人々にも不穏な空気があり、その謎も明らかにされる――というあらすじ。

 

追加キャストでは、直哉の隣人の山下吾郎役に渡辺いっけい、吾郎の妻の山下百合子役に赤間麻里子、吾郎の娘でシングルマザーの山下香織役に柳生みゆ、直哉の過去に関わる飯田聡美役に尾野真千子、村の区長の宮田正一役に津田寛治、有機農家の近藤和成役に村上淳、直哉の師匠で陽真理の父の松永慶哉役にベンガル、直哉と出会う修験者の龍之介役に加藤雅也が発表された。

渡辺いっけいは「僕にとって役者の仕事はエンタメであり、いつもどこかで『まずは自分が楽しもう!』と現場に臨んできました」としながら「今回のお話を頂いた時、『そのやり方では通用しない』と直感しました。この作品では『自分に向き合う』必要があり、参加するにはその覚悟が必要だと思いました。自分が一体どんな感覚になるのか今のところ見当もつきません」と並々ならぬ決意を述べた。また、津田寛治は「台本を何度読んでも涙があふれてしまいます」とし、「祈りとは安らかなものばかりではなく、時として血反吐をはくほど辛いものもあるのではないでしょうか。辛くとも手を合わせ続けた先に何があるのか、僕も観客の皆さんと一緒に探していきたいです」と強い決意を述べた。

 

本作の企画は、2023年5月に東京都内で開催されたロケツーリズム協議会での制作者・自治体によるマッチング大会で、田中監督と都竹淳也・飛騨市長が出会ったのがきっかけ。仏師にゆかりのある自然豊かなロケ地を探していた田中監督のニーズと、飛騨の魅力とが一致し、ロケ誘致が実現した。昨年10月に飛騨市役所で開かれた制作発表会で田中監督は「たくさんの方々とのご縁と、20年にわたる思いが詰まった作品になります」と述べ、都竹市長も「これはうちで撮るしかないと思いました」と全面支援を約束。地元エキストラの募集も始まった。

 

山下香織役の柳生みゆは「飛騨、高山というプライベートでも行くほど大好きな場所での撮影。四季折々のきれいな景色や土地のごはんも目いっぱい堪能するのがとっても楽しみです」と意欲を見せている。

 

<作品情報>

出演:遠藤雄弥 土村芳 渡辺いっけい 柳生みゆ 赤間麻里子 津田寛治 尾野真千子 村上淳 加藤雅也 ベンガル ほか

監督・脚本:⽥中綱⼀

エグゼクティブプロデューサー:志賀司

プロデューサー:益田祐美子、副島義樹、羽田文彦

制作:セレモニーエンタテイメント 平成プロジェクト

配給:平成プロジェクト

©「仏師」製作委員会

2026年 夏完成

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