「韓流」と呼ばれるようになって20年、日本ですっかりおなじみの韓国エンタメ。波乱の歩みと魅力をシリーズで紹介する。今回は映画『パラサイト　半地下の家族』の米アカデミー賞席巻の記憶も新しい映画編。

世界から圧倒的な支持！

“黄金コンビ”の歩み

監督ポン・ジュノと俳優ソン・ガンホの黄金コンビは社会批判とエンタメ性を備えた大ヒット映画をいくつも生んできた。『殺人の追憶』（2003）は1980年代に実際に起きた女性10人の連続殺人事件が素材のスリラー。圧倒的な完成度で2019年に韓国紙選定の「韓国映画史上最高の作品」に輝いた。

映画『グエルムー漢江の怪物ー』（06）は突如出現した怪物に、娘を奪われた露天商一家が立ち向かう。地球を列車でさまよう人類が富裕層と貧困層に分かれて戦う映画『スノーピアサー』（13）はポン監督のハリウッド進出作だ。格差社会を“階段”を使って垂直的に描いた『パラサイト 半地下の家族』（19）は20年の米アカデミー賞で作品賞など4部門を受賞した。

映画『パラサイト 半地下の家族』
出演：ソン・ガンホ、チャン・へジン、チェ・ウシク ほか
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