『ゆるキャン△』聖地で楽しむ「ジオ×エンタメ」 いまロケで話題の静岡県西伊豆町でとびっきりの感動体験!
キャンプを趣味とする女子高生たちの日常を描き人気となったアニメ『ゆるキャン△』。
モデルとなった静岡県は聖地となり、2021年度に実施した県主催のデジタルスタンプラリーでは、静岡県は県内への経済波及効果が4億1148万円に上ったと発表している。 そんな『ゆるキャン△』のシーズン2でモデル地に選ばれたのが静岡県西伊豆町だ。キャンプに参加したメンバーが記念写真を撮っていた「堂ヶ島公園」や、リンが早起きして出掛けた「黄金崎公園」など様々なシーンを美しい景色が物語を彩っていた。
アニメをみて“実際に訪れて本物を見たい”と国内外から多くの観光客が西伊豆町を訪れている。
『ゆるキャン△ SEASON2』のロケ地看板(西伊豆町・堂ヶ島公園)
西伊豆町がモデル地・ロケ地となったのは『ゆるキャン△ SEASON2』だけではない。
「西天城高原」では映画『弱虫ペダル』の自転車レースシーンが撮影。25mプールが温泉になっている「やまびこ荘」はバラエティー『ナニコレ珍百景』で取り上げられ「珍百景」に認定された。 上記を含め多くのアニメ・ドラマ・映画などのモデル地・ロケ地となった実績を、インバウンドはじめ地方誘客の起爆剤にするべく西伊豆町は2019年から“ロケツーリズム”に取り組んでいる。
例えば人気作のロケ地・モデル地をまとめた「ロケ地MAP」の作成や町内のロケ地に「ロケ地看板」を設置。また、ロケ実績の活用と展開でシビックプライドの醸成を目指すためロケツーリズム協議会のセミナー(東京都内で年5回開催)にも参加し、まちの魅力を積極的に発信している。
「田子本枯れ鰹節めし」
そんな西伊豆町が今年、11月24日から25日にかけて1泊2日でジオサイトやモデル地・ロケ地などをめぐって楽しむ体験型モニターツアーが実施された。
ツアー1日目は『ゆるキャン△ SEASON2』のモデル地にもなった「堂ヶ島公園」の散策や、「ゆるキャン△ラッピングカー」で記念撮影などを行いアニメの世界観を満喫。2日目にも「沢田公園」や「黄金崎公園」などのモデル地を訪れ『ゆるキャン△』ファンには堪らない内容となっていた。また、昼食には西伊豆町の伝統的スローフード・鰹節が使われた「田子本枯れ鰹節めし」が振る舞われた。
2日間を通して最初から最後まで西伊豆町にしかない「ジオ×エンタメ」の魅力が詰まったツアーになった。 今回初めて西伊豆町を訪れたというポーランド出身のツェザーリ・ヤン・ストゥルシェヴィッチさんは「『ゆるキャン△』を見ていたので、とても楽しかった。夕陽や風や潮など、実際に西伊豆に来ないと体験できない魅力がたくさんあった」と感想を述べた。
これまでおよそ5年に渡りロケツーリズムを含め地域PRのための様々な取り組みを行ってきた西伊豆町。地域おこし協力隊の小村麻衣花さんは「私もダイビングがきっかけで西伊豆が好きになり東京から移住した。まずは訪れてもらうことで西伊豆の魅力をより多くの人に知ってもらえたら。」と語る。
第2弾のモニターツアーは12月に1泊2日で実施予定。人気作の撮影実績をもとにしたロケツーリズムを通して、実際に訪れて体験したくなる魅力を全国に発信する西伊豆町。今後の西伊豆町の盛り上がりに期待したい。