『光る君へ』で盛り上がる滋賀県大津市 主人公・紫式部ゆかりの地を巡るツアー体験
現在放送中の大河ドラマ『光る君へ』。配信サービス「NHKプラス」において、同局全ドラマの中で過去最高視聴数となる49.8万UB(ユニーク・ブラウザ)を記録し好調な滑り出しだ。
物語の主人公である紫式部にゆかりあることで有名なのが、滋賀県大津市。琵琶湖の南西岸から南岸にかけて細長く位置し、比叡山延暦寺や三井寺など世界遺産や歴史的建造物が多く存在する。紫式部が『源氏物語』を起筆したといわれる石山寺もあり、1月29日には大河ドラマ館がオープンするなど、盛り上がりを見せている。
『光る君へ』をきっかけに、より地元の活性化を図るため、びわ湖大津プリンスホテル(大津市)が今年度2回目となるモニターツアーを1月28~29日に開催した。12月15~16日に行われた第1弾は人気作の聖地でもある三井寺や近江神宮を巡ったのに対し、今回は石山寺で平安時代の貴族の世界観を追体験できるコースが組まれた。
ツアー1日目は「大津市歴史博物館」を訪れて特集展示「源氏物語と大津」を見学したほか、滋賀県在住の講談師・旭堂南風氏による紫式部に関連した講談を通じて、大津市と紫式部・源氏物語との関わりを学んだ。宿泊先の「びわ湖大津プリンスホテル」では、世界第2位のシェフが手掛ける近江牛フルコースを、琵琶湖を見ながら堪能した。
2日目は貴族の世界観を実際に体験するターン。ツアー参加者は、貸切船「ランシング」に乗って石山詣での雰囲気を体感したり、石山寺を見学しながら平安時代の女性貴族のなりきり衣装を着て記念写真を撮ったりして楽しんだ。また境内の明王院にある、オープン初日の大河ドラマ館と、境内の世尊院で同時開催されている「源氏物語 恋するもののあはれ展」も訪れるなど、内容は盛りだくさん。ツアー参加者からは「大津市がこんなに歴史深く文化が豊かだと知らなかった。オープンセレモニーで市長が言っていたように、大河ドラマ『光る君へ』が一過性に終わらず、今後も盛り上がり続けると嬉しい。」「景色もグルメも最高で、大津市のファンになりました。」などの声が寄せられた。
2回のモニターツアーを行ったびわ湖大津プリンスホテルのセールス&マーケティング部・鹿島徹也さんは
「『光る君へ』をみて大津に興味をもった方が、大津ならではのものに触れ、もっと観光したいと思っていただけるように盛り上げたい」と語る。
『光る君へ』だけでなく、映画『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』では市内にある瀬田川洗堰が登場するなど、いまエンタメが熱い大津市。今後も目が離せない。