あの伝説のドラマが地上波で蘇る!山田孝之主演『REPLAY&DESTROY』 ~山田孝之、林遣都、阿部進之介インタビュー~
2011年に「au LISMO Channel」で生まれ、携帯のみの視聴だったにも関わらず大きな話題を呼んだドラマ『REPLAY&DESTROY』。
山田孝之さん演じる、映画監督を目指す日本一偉そうなフリーター・横山要とその仲間たちが、周囲で起こるさまざまな問題を解決し悩める人々を導く「世直し哲学チープストーリー」。独自の哲学を持つ強烈なキャラクターの横山と、彼を取り巻くこちらもユニークなキャラクターの仲間たちが、屁理屈やウンチクだらけの畳み掛けるような会話合戦を繰り広げる。
地上波放送を望むファンの根強い声に応える形で、『REPLAY&DESTROY』のテレビドラマが4月から放送されることが決定! 物語の見どころやロケ地について、主演の山田孝之さんと、林遣都さん、阿部進之介さんにインタビューしました!
(主要メンバー5人でパシャリ。左から中村倫也さん、阿部進之介さん、山田孝之さん、林遣都さん、小林涼子さん)
今回潜入取材をさせていただいたのは、普段は“中華料理 大和家本店”として営業をしていて、ドラマでは“再見”として登場する中華飯店。TVシリーズから加わった中村倫也さん演じる安部が、横山たちに悩みを告白したり、何かあると仲間たちで集うなど、いわば“たまり場”のような場所だ。
店内に入ると何とも味わいのあるカウンターとテーブル。壁には一面にメニューが貼られている。今回のインタビューはその壁の前で行われた。
――凄く雰囲気があるお店ですよね。
林遣都(以下:林)このメニューのほとんどは元々お店に貼ってあるものだし、作品で登場するお料理も実際にお店の方が作ってくださったんです。ここに来れば作品の世界観も味わえるんじゃないかな。
――素早く畳み掛けるようなセリフ合戦が話題の作品ですが、今回地上波での放送開始が決定し、登場人物が増えたことで変化はありましたか?
山田孝之(以下:山田):セリフがますます複雑になっています。1人で言うべき一行のセリフを2人で言ったりすることも多いので、最初とその後続いて話す人のセリフに間が空いてはいけないしスピードも変えちゃいけないので、その部分は本当に難しい。
(緊迫した空気の中真剣なまなざしでカメラテストに挑む山田さん)
(今作から新メンバーに加わった安部役の中村さん)
――呼吸を合わせるために事前に皆さんで準備をしたんですか?
阿部進之介(以下:阿部):あえて練習はしませんでしたが、でも撮影中は役柄を踏襲した突っ込み方や話し方になっていました。「あ、今のは役柄で突っ込んでる」と気づくことも多かったです。
山田:結構あったよね。かなり集中して神経を研ぎ澄ませて演じているから、普段の会話の中でも何かにたいしてみんなでがーっと凄い勢いで一気に突っ込んだりして「やばいね、俺ら早くなりすぎだね」って(笑)。
林:僕なんてテレビで自分が出演した作品を観て「話し方遅っそ!」って思いましたもん。
阿部:ずっとそのスピードで演技を続けていると、終わった後にまるで高速から一般道に降りた時と同じような「遅い」っていう感覚になるんですよね。
――役者さんとしてはその畳み掛けるセリフ合戦は「やってやる!」って感じなんですか?
林:今回のシリーズはキャストが増えて向き合う人が増えたので、その分横山を演じる孝之君のセリフがめちゃくちゃ増えたんです。僕なんかは横山があそこまで長ゼリフを話しているんだから絶対にミスれないっていうプレッシャーが大きくなっちゃって。孝之君以外のキャストはミスると凄く落ち込む。JKの女の子なんて「ほんとすいません!もう死にますみたいな(笑)。
阿部:物凄く長いセリフを独特のリズムで、しかも横山要というキャラクターでぶわーっと作り上げているので本当に説得力があるんです。だから横山のセリフを成立させることが作品の目的でもあったりするので、みんながそれを願って演じていたという感じです。
――山田さんは今回企画から関わられたということで、役柄で改めて意識したことはありますか?
山田:前回のLISMO(リスモ)の時に横山が向き合った富田は同性で年上じゃないですか?しかも教師。なのに「ここはおかしい。こうした方がいい」ってフリーターの横山が言って富田が救われるっていう面白さがあったと思います。
でも、今回は一番若いと小学生の女の子も出てくるから、全部同じテンションで行くとただの説教になってしまうから、そこを慎重に考えていく必要がありました。
で、最初いろいろと考えて多少の差はつけていますが、結果的にはあまり変わらなかったですね。結局はどこで誰と接しても、そこで差をつけることではないなと思ったんです。
横山は自分の確固たる哲学を人に話すけど、実際は自分が一番できていない。その構図を見せることができたら全部成立すると思ったんです。
横山の言葉が相手に響いたとして、「確かに言っていることわかるけど、でもお前が一番ダメじゃん!」って思ってくれるぐらいでいいなと(笑)。
――作品のどんな部分に注目して観てほしいですか?
阿部:何も意識しないで観てほしいです。僕らが何かを言ってそれを意識されるとそれは意識の植え付けになるので。やっぱりフラットな気持ちで楽しんでもらえたらいいなと思います。
林:監督もずっと仰っていましたが、僕は「モノづくりとは何か?」ということを考えながら演じました。世の中に対して多少ケンカ腰の姿勢で作っているので、表面的な部分をすくい取るだけじゃなく、徹底的にこだわってリアルに創り上げています。そんな作品のメッセージを受けとめていただけたらと思います。とても挑戦的なことをしている作品だと思います。
山田:まずは「横山要」という男を受け入れていただきたいと思います。横山への警戒があると、彼が言っていることも入ってこないと思うので。彼を受け入れる大きな心で、横山要を「愉快で可愛い人だ」「面白い発想をする人だ」って思って観てもらえば楽しめるはず。そこが結構大きなポイントだと思います。
写真からも強烈な印象を与える、ロケ地になった中華飯店“再見”は作品のなかで一体どんな場所として登場するのでしょうか?
気になるロケ地の話題はロケーションジャパン69号でご紹介しています。
山田さん、林さん、阿部さんの写真付き!の直筆サインも本誌でプレゼントします!
(写真は山田孝之さんのサイン)
『REPLAY&DESTROY』
監督:飯塚健
MBS 4月26日スタート 毎週日曜 深夜24:50~25:20
TBS 4月28日スタート 毎週火曜 深夜25:11~25:41
※auスマートパス、ビデオパスでも独占配信
(C)2015「REPLAY&DESTROY」製作委員会・MBS
◆ストーリー◆
男3人のシェアハウスを舞台に、映画監督を目指す日本一偉そうなフリーター・横山要と仲間たちが周囲で起こる出来事を屁理屈や無駄話で解決していく世直し哲学ストーリー。2011年にau LISMO Channelで放送され話題を呼んだ問題作がテレビドラマで復活!
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