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2022.08.27

海がないのに、おさかながいっぱい!? さかなクンが育った綾瀬市で映画『さかなのこ』熱烈アピール

主人公・ミー坊(のん)がカブトガニを育てるシーン。綾瀬市立北の台中学校で撮影。 ©2022「さかなのこ」製作委員会

 

海に面していない神奈川県綾瀬市の市役所内が、なぜか「おさかな」一色になっている。

その理由は、2022年9月1日(木)公開の映画『さかなのこ』。さかなクンの自叙伝「さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~」(講談社刊)」を原作とした、さかなクンの半生を描いた作品だ。綾瀬市はさかなクンが育った町であり、本作のロケ地の一つになっている。

 

さかなクンが作製したカブトガニの剥製も…

 

作品では、東京海洋大学客員教授・魚類学者や画家、マスコミでも幅広く活躍するさかなクンが、幼少期から今に至るまでをたどる。

女優・のんが、主人公のミー坊役を務めるほか、ギョギョおじさん役としてさかなクン本人や、さかなクンの中学・高校の同級生である鈴木拓(ドランクドラゴン)が、さかなクンの恩師である“鈴木先生”として出演。市にゆかりのあるタレントのキャスティングにも注目だ。

 

パネル展の案内をする、地域住民団体「ブタロケ隊」の丸田浩明さん

 

ロケ地となったのは、さかなクンの母校である市立北の台小学校と中学校。撮影当日には、さかなクンから恩師の鈴木さんに電話があり、鈴木さんも撮影に立ち会ったという。

作品公開に先駆け、綾瀬市役所では8月15日~9月2日の期間、市役所1階市民ホールで『さかなのこ』のシーン写真を使ったパネル展を開催している。

スペースの一角には、来訪者のメッセージを貼れるボードや、中学生時代、さかなクンが作製したカブトガニの剥製を展示。普段は北の台中学校の理科室にあるが、特別に公開されている。

 

さかなクンが作製したカブトガニの剥製

 

さらには撮影隊に提供したロケ弁も紹介され、販売する弁当屋・atelier蘭には問い合わせが急増している。パネル展には26日の時点で4000人超が足を運んだといい、かなりの賑わいを見せている。

綾瀬市は9年前にロケーションサービスを設立し、アクセスの良さや何気ない町の風景をウリに、映画『万引き家族』、ドラマ『コウノドリ』『恋はつづくよどこまでも』『義母と娘のブルース』など、数々の話題作を受け入れてきた。ロビーの一角には撮影に訪れたタレント陣のサインがずらりと並ぶ。

 

市役所のロビーには撮影に訪れたタレント陣のサイン等を常設

 

期間中は、市の職員や、ロケの撮影・広報をサポートする地域住民団体「ブタロケ隊」のメンバーが、『さかなのこ』の作品タイトル入りTシャツを着て来訪者を歓迎。ロケーションサービスを所管する商業観光課長は、

 

「綾瀬市は長くロケを受け入れていますが、作品の公開前から、こうしたタイアップ事業を展開できたのは初めてです。綾瀬市で育ったさかなクンの映画ということで、大きな反響をいただいています。映画をきっかけに多くの人に綾瀬市を知ってもらい、足を運んでいただければ嬉しいです」

 

と話していた。

 

来訪者のメッセージでいっぱい

 

今後も映画公開に合わせて、さかなクンのメッセージが入ったロケ地マップを配布予定。パネル展終了後も、規模を縮小した展示は続けていくという。

 

パネル展で来訪者の案内をしていた、ブタロケ隊の丸田浩明さんは「作品をきっかけに、もっと地域を盛り上げていきたいです」と意気込んだ。

 

映画『さかなのこ』 9月1日(木)全国ロードショー

出演:のん 柳楽優弥 夏帆 磯村勇斗 岡山天音 さかなクン 三宅弘城 井川 遥

原作:さかなクン『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』(講談社刊)

監督:沖田修一

制作・配給:東京テアトル

©2022「さかなのこ」製作委員会

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