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2021.07.03

「がんば」?? に「いぎりす」?? 島原半島の名産品5選!

きたる2022年秋に、佐賀県の武雄温泉―長崎間を結ぶ西九州新幹線が開通する。これにより長崎県島原半島へのアクセスは格段に向上し、地元の食や文化が一層有名になることが予想される。そこで今回は来年の新幹線開通の予習として、名前を聞いただけではどんな食べ物かわからない島原半島の名産品5選を紹介したい。

 

かんざらし

夏にピッタリの島原の湧き水の冷水で味わう白玉スイーツ

「かんざらし」は白玉を特製の蜜につけて食べるお菓子だ。白玉粉の原料はもち米で、それを大寒の日に水にさらすという習慣が島原には存在する。この「寒晒し」の習慣が、かんざらしの語源と言われている。そのため、白玉粉は別名で「寒ざらし粉」とも呼ばれており、白玉粉が含まれた島原の名物スイーツの多くには「かんざらし」という名前がついている。島原はいたるところに湧水が湧いている「水の都」としても有名で、その清水がかんざらしの美味しさの秘訣となっている。

 

がんば

1口目は薬味なし淡白な味わい、2口目は薬味と合わせて旨味を味わう

フグのことを島原では「がんば」という。フグは猛毒を持つために、江戸時代では藩主が
フグを食べることを禁じていた。しかしながら、それでも食べる人が後を絶たなかったことから、「棺(ガン)ば(を)傍に用意してでも食べたい」という意味から「がんば」と呼ばれるようになったという説が有力だ。産卵のため3月から5月にかけて有明海にやってくるトラフグを使ったがんば料理が有名で、なかでも「がねだき」は高い評価を受けている。ぶつ切りしたがんばをから炒りして、醤油、酒またはみりんで味をつけ、梅干しとニンニクの葉を加え煮汁がなくなるまで煮込む、島原半島独特の絶品料理だ。

 

ろくべえ

太麺のソバのよう見た目だが甘味がある麺が特徴

サツマイモを主材料にした麺食品で、18世紀末に六兵衛と呼ばれる名主が、島原の飢饉の折に考案したということから「ろくべえ(六兵衛)」と呼ばれている。干したサツマイモを粉末状にし、すりおろしたヤマノイモと熱湯を加えてこね、専用の六兵衛おろしという器具を通してめん状に形作る。これにかけ汁を注ぎ、薬味として、おろしショウガとネギを添えるのが定番だそう。黒っぽい麺とプルプルした食感、サツマイモ由来のほのかな甘さが特徴で、一般的な麺類とは違った感覚を味わうことができる。

 

具雑煮

2007年には、農林水産省の「農山漁村の鄕土料理百選」に選定された島原の郷土料理

「具雑煮」は江戸時代から島原に伝わる伝統料理だ。島原の乱で天草四郎が籠城を行った際、農民たちに餅を兵糧として蓄えさせ、山や海からいろいろな材料を集めて雑煮として食べたのがその起源と言われている。だし汁に丸もちと、その時節折々の様々な具材(鶏、魚、野菜など)を入れて煮込む。現在では正月や祝いの席などで出されることが多く、家庭料理としてだけでなく郷土料理としても有名になり、市内の飲食店でも味わうことができる。

 

いぎりす

家庭料理の「いぎりす」は素材は各家庭によっても素材が異なり冠婚葬祭でも登場する

「いぎりす」とは、海藻を固めて作った寒天のような食べ物で、のどの通りのよさが特徴の素朴的な味の郷土料理だ。ヨーロッパの「イギリス」とは実は無関係。「いぎりす」を作る際に用いる海藻の名前が「いぎす藻」であることに由来するという。日本テレビのバラエティ番組『秘密のケンミンSHOW』でも紹介されたこともある、島原を代表する伝統料理だ。いぎりすを食べるようになったのは島原の乱の後に移住してきた四国の人たちの影響を受けたからともいわれており、その場合は愛媛県の郷土食のいぎす豆腐が起源となるなど、その由来についてははっきりしない部分が多い。

 

その名前からはわかりくい郷土料理の数々だが、説明を受けると不思議に魅力的に感じてくるかもしれない。今回紹介したのは島原市に伝わる5つだが、もし興味がそそられたら、来年の秋に開業する新幹線に乗ってぜひ直接島原半島に食べに行ってみてほしい。

 

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ロケツーリズム班 佐藤元俊
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