大河ドラマゆかりの“桜の名所”5選 『鎌倉殿の13人』で“連呼”されたあの場所も
気温が暖かくなってきて春の訪れを感じる今日この頃。満開の桜を見られる日も近いだろう。
古くから日本人に愛されてきた「桜」だが、日本の歴史を描いた「大河ドラマ」にも幾度となく登場してきた。今回はその大河ドラマにゆかりのある桜スポットを紹介。作品とともに振り返ってみよう。
1.千歳川沿いの桜並木/静岡県熱海市・神奈川県湯河原町
今年1月から放送されている大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(主演:小栗旬)の第2話で3回連呼されたシーンが話題になった。この地にはソメイヨシノ40本と、大島桜20本が咲き乱れている。
2.石部桜/福島県会津若松市
『八重の桜』(主演:綾瀬はるか)のオープニングで大迫力の映像が流れるやいなや「あの桜の場所を教えて!」と問い合わせが殺到した石部桜。樹齢は約650年といわれ、10本の幹からなる枝張は最も広いところで約20m。のびのびと枝を広げるその雄大な姿に魅了される。近くには白虎隊で有名な「飯盛山」があり、会津の歴史を感じることができるはずだ。
3.高遠城址公園/長野県伊那市
戦国時代を代表する天才軍師・山本勘助の生涯を描いた『風林火山』(主演・内野聖陽)。その山本勘助が縄張りしたといわれるのが高遠城だ。咲き誇るのは「天下第一の桜」と称される1500本のタカトオコヒガンザクラ。小ぶりで赤みを帯びているのが特徴だ。これらの古木は1875年に高遠城跡が公園となった際に、高遠藩の旧藩士達が「桜の馬場」(熊本県)から移植された。
4.醍醐桜/岡山県真庭市
鎌倉時代、後醍醐天皇が美しさを讃えたことから命名された醍醐桜。樹齢千年とも言われる見事な巨木は、『武蔵 MUSASHI』(主演:市川海老蔵)に登場した。使われたのは、武蔵が幼い頃を振り返るシーン。風雪に耐えながら、ただ一本で丘に立ち続けてきた桜の姿は、武蔵が持つ力強さと孤独の象徴だ。
5.萩城跡指月公園のソメイヨシノ/山口県萩市
『花燃ゆ』(主演:井上真央)のロケ地となった萩城の石垣跡。定石に広がる指月公園には天守閣跡や茶室、書院などが残され、在りし日の城の姿を思い起こさせる。園内には600本余りのソメイヨシノが植えられており、春には桜咲き乱れる名所として有名なのだとか。中には純白の花を咲かせるミドリヨシノという、萩でしか見ることのできない貴重な桜もここで楽しめる。
この春は、好きな作品のゆかりのある場所に行ってみるのもいいかもしれない。