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2023.04.28

「鈴木亮平さんには敗北感を覚えました」 本気のキャスト陣、ランドマークタワーでの撮影…「TOKYO MER」監督が語る撮影の裏話

撮影中の松木彩監督と鈴木亮平(写真提供:東宝)

 

 

 

大ヒットドラマの続編となる、劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』が4月28日に公開された。喜多見(鈴木亮平)率いる救急医療チーム「TOKYO MER」が、新設された「YOKOHAMA MER」の鴨居(杏)らとともに、横浜ランドマークタワーでの人命救助に挑むというストーリーだ。

 

16日放送の隅田川を舞台にしたSPドラマも話題となり、映画への期待はさらに高まっている。大ヒットしたドラマシリーズから引き続きメガホンをとった松木彩監督に、本作の見どころと撮影秘話を伺った。

 

 

 

「オペシーンはキャスト同士で…」

 

「TOKYO MER」メンバーが再集結

 

 

 

「TOKYO MER」のファンにとって一番嬉しいのは、なんといっても喜多見、比奈(中条あやみ)、冬木(小手伸也)、夏梅(菜々緒)、徳丸(佐野勇斗)ら「TOKYO MERメンバー」が誰一人欠けず再集結すること。相も変わらず熱血ドクターの喜多見や彼を支えるメンバー、研修医だったころから成長した弦巻の姿に、胸が熱くなる。

 

撮影現場も、約1年ぶりに集まった続投メンバーが多いだけに安定感があったようで、

 

松木監督「ドラマのときから撮影が過酷だったこともあり、連帯感が非常に強い現場でした。今回の撮影でも喜多見役の鈴木亮平さんを中心にチームワークは完璧で、オペシーンなどでもキャスト同士で話し合い、こちらがお願いした以上のことをやってくださいました。現場での亮平さんはまさに喜多見そのものでした」

 

医療用語が飛び交う現場だが、キャスト陣は薬や医療用具の用途まで覚えて演じていたという。誰に聞かれても答えられるようにしていたという松木さんだが、「私が出る幕がないくらい皆さん完璧で。特に亮平さんには敗北感を覚えました」と脱帽していた。

 

 

 

ジェシー演じる新メンバー・潮見(写真左)と鈴木亮平演じる喜多見(右)

 

 

 

そんな中、新メンバーとして参加するのがジェシー(SixTONES)演じる研修医の潮見。危険な現場で足がすくむなど人間らしさが垣間見える。

 

松木監督「潮見はまだ怖いものを怖いと思えるキャラクター。視聴者に近い存在で、ドラマ版でヒーローとして完結したMERに新風を吹き込んでくださいました」

 

また劇場版では都知事直轄のTOKYO MERに対峙するように、厚生労働省直轄のYOKOHAMA MERが新たに登場。そのチーフドクターの鴨居を杏が好演している。

 

松木監督「鴨居は喜多見とは異なる考えの持ち主です。どちらが正解というわけでなく、両者とも救命医として強い信念があるので、鴨居の存在が物語に奥行きを与えてくれたと思います」

 

 

 

本物のランドマークタワーでロケ敢行

 

横浜のランドマークタワーで撮影

 

 

 

「TOKYO MER」がほかの医療ドラマと一線を画しているのは、緊迫した医療シーンに加え、現場から患者を救出する様子も細かく描かれていること。レスキュー隊さながらの奮闘ぶりも作品を盛り上げる大きな要素だ。

 

松木監督「私はこの作品を“医療戦隊”だと思っていて、医療シーンをアクションのように撮ることを意識していました。実際に救命救急のドキュメンタリーなどを観ると、本当に戦っているみたいなんですね。今回はそれに加え、階段を使った『ダイ・ハード』的なアクションもあるので、見応えが増していると思います」

 

劇場版の主な舞台となるのは、横浜・みなとみらいのシンボルでもあるランドマークタワー。実際の69階・展望フロアで撮影されたほか、周辺にあるドッグヤードガーデン、日本丸メモリアルパーク、赤レンガ倉庫でもロケが行われた。

 

松木監督「本物の場所をお借りして撮影できたことで、リアリティーが増したと思います。さらに、近くのさくら通りを封鎖して撮影していたのですが、どうにもERカーが目立つらしく、それで撮影に気づいた方もいたようです(笑)」

 

ドラマ版でも関東近郊を中心に撮影したが、誰もが知っているような場所が出てくることはなかった。ランドマークタワーのように実在する場所をメインに出すことは、リアリティーが増すこともあり「前からやってみたかった」ことだという。

 

最後に、本作の見どころを聞くと、

 

松木監督「劇場版で初めてご覧いただく方にもこのチームの魅力が十分に伝わる内容になっていると思いますし、ドラマを見ていただいていた方だからこそ気づけるポイントも用意しています。ゴールデンウィークの公開になるので、ジェットコースターに乗ったような気分で楽しんでいただけるとうれしいです」

 

よりリアルを追求した劇場版に注目だ。

 

 

 

 

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劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』

脚本:黒岩勉

監督:松木彩

配給:東宝

4月28日(金)全国ロードショー

©2023劇場版『TOKYO MER』製作委員会

 

キャスト:

鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、小手伸也、佐野勇斗、ジェシー(SixTONES)、フォンチー/菜々緒

杏/徳重聡 古川雄大 渡辺真起子 橋本さとし 鶴見辰吾 仲里依紗 石田ゆり子

 

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