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2024.01.10

北陸新幹線でGO!  敦賀・若狭の「伝統×革新」スポットに潜入

2024年3月16日、ついに北陸新幹線が福井県・敦賀に延伸開業する。終着駅周辺の敦賀・若狭エリア(敦賀市、美浜町、若狭町、小浜市、おおい町、高浜町)は、連続テレビ小説『ちりとてちん』の舞台になったことでもおなじみ。最近では『遠くへ行きたい』(読売テレビ・日本テレビ系)『ブラタモリ』(NHK)で紹介されるなど、メディアにひっぱりだこだ。

 

そんな敦賀・若狭エリアでは、伝統と革新をうまく組み合わせたスポットが続々誕生! さらには大河ドラマの登場人物・安倍晴明ゆかりの地など、2024年に行きたい場所が目白押し。ロケーションジャパン編集部が体感してきた敦賀・若狭の魅力をとくとご覧あれ♪

 

完熟は現地だけ! イチゴ狩りで春を満喫♡

 

最初に訪れたのは、イチゴ農園「若狭美浜HAMABERRY~いちごの郷みはま~」(美浜町)。JR美浜駅から徒歩2分と好アクセス、近くには2023年6月にオープンした道の駅「若狭美浜はまびより」もあるなど、美浜町に来たらぜひ立ち寄りたい場所だ。

 

ぜ~んぶ食べ放題!(これから育ちます!)

さっそく中に入ってみると、高さ1メートルほどに植えられたイチゴがずらり!ここでは「紅ほっぺ」「かおり野」「よつぼし」「スターナイト」「おいCべりー」「ゆきざくら」の6品種が栽培されている。中でも甘味・酸味がしっかりしている「紅ほっぺ」を入れた3品種で、イチゴ狩りが楽しめるそう。

 

ここで、酸味が低く、糖度が高い「かおり野」を試食!もぎたてのイチゴは完熟しているので柔らかく、口いっぱいに甘さが広がった。

みずみずしい赤!

「若狭美浜HAMABERRY」がオープンしたのは2年前。もともと異業種の仕事をしていたスタッフの今安亮介さんは新規就農者を支援する「農業人材育成拠点施設」で学び、今では若狭美浜HAMABERRYのリーダーとしてイチゴを栽培するように。

 

イチゴ狩りの魅力を聞いてみると、

 

「イチゴ狩りの良いところは完熟を食べられることです。完熟したイチゴは柔らかく傷つきやすいので、移動に不向きです。若狭美浜HAMABERRYではその日に採れたイチゴも販売しているので、イチゴ狩りに来た人が買って帰ることも多いです」(今安さん)

若狭美浜HAMABERRYの今安亮介さん

おいしいイチゴの特徴は、①ツヤツヤしている。②ヘタが反りあがっている。③全体が真っ赤。④先端が白くなっている(完熟の印)――だそう。

 

イチゴ狩りのシーズンは12~6月と長期にわたるのもチャレンジしやすい理由の一つ。また、敦賀・若狭エリアでは、美浜町の他におおい町や高浜町でもイチゴ狩りが楽しめ、いろいろなスポットから気軽に立ち寄ることができそう。現地ならではのおいしいイチゴを見つけに行ってみよう!

 

 

若狭美浜HAMABERRY~いちごの郷みはま~

電話:0770-47-6099

住所:美浜町郷市14-11

料金:イチゴ狩り45分食べ放題

大人(中学生以上)2800円/小学生1500円/幼児(満3歳以上)700円/シニア(満65歳以上)1500円 ※時期によって変動あり。

 

 

三方五湖は食材の宝庫 絶品ウナギを食す!

 

イチゴ狩りに集中していると、気づけばもうお昼。聞けばこの周辺は、美浜町と若狭町にまたがる「三方五湖」で獲れるウナギやフナ、コイなどの川魚料理が有名なのだそう。

 

「三方五湖」は三方湖、水月湖、菅湖、久々子湖、日向湖の5つの湖の総称。ここで獲れる天然ウナギは「口細青鰻(くちぼそあおうなぎ)」と呼ばれ、口が細く尻が丸い。脂ののりがよく、栄養価が高いのが特徴だという。

 

周辺にはいくつかのうなぎ専門店が、それぞれこだわりの焼き方、違う味のタレで料理を提供していて、食べ比べを楽しむのもいいかも。

観光スポットとしても有名な三方五湖

ウナギを求め、今回は、「うなぎ料理 徳右ェ門」(若狭町)へGO!

 

箸が進む!絶品うな重

せっかくなのでお店で人気No.1の「竹うな重」(税込4,400円)を注文!

外はパリパリで香ばしく、中はふわふわの言葉にできないおいしさ。ウナギの旨さを引き立てるあまじょっぱいタレも絶品だ。

 

 

うなぎ料理 徳右ェ門 電話:0770-45-0039住所:若狭町鳥浜44-18

 

また、三方五湖を一望できるレインボーライン山頂公園(美浜町・若狭町)は4年前にリニューアルオープンし「天空のテラス」が大人気。春にはバラ園が見ごろを迎えるので、お立ち寄りをお忘れなく!

 

 

新・ブライダルの聖地が誕生! 伝統の技術を見て・着て学ぶ

 

おなかが膨れたところで、ブライダルをテーマにした複合施設「BRIDAL LAND WAKASA」へ。

 

ここでは世界的なブライダルファッションデザイナー・桂由美のドレスを展示する「YUMI KATSURA MUSEUM」やドレス工場の見学(要予約)、ドレスを着用した撮影などができる。

 

工場に潜入!

ドレス製作は①裁断②縫製③特殊加工④仕上げ――の4つの手順を踏み、最後に検品を行う。スタッフはそれぞれの工程ごとに分かれ、全員が同じ指示書をもってドレスを製作しているという。

一カ月で製作するドレスは、約80着!

手作業で行う部分も多い

レースは大きい塊からカットし、一本一本針を刺して指示書通りに置いていく。縫製は大体がミシン、スナップ・鍵ホック付け・ドレープづくりも、パタンナーが作った見本ドレスを見ながら手作業で行う。まさに職人の技!

 

ミュージアムに移動すると、入り口にはカラフルなドレス!プリンセスが降りてきそうなゴージャスな階段に、なんと本物の馬車も。記念日や友人との思い出に、ドレスを借りてここで撮影することもできるのだ。

 

2階は2022年にオープンした「YUMI KATSURA MUSEUM」となっており、一輪の花を模したホワイトフラワードレスが迎えてくれる。ブライダルファッション界の草分け的存在である桂由美のコレクションや、その時代を象徴するドレスが並び、ついつい見入ってしまう。

1960年代からの年代別ドレス。60年代は結婚式でウェディングドレスを着る人はたったの3%だったとか

さらには美浜町出身の五木ひろし夫妻をはじめとした、超有名人カップルの着用ドレスも!あとは行ってみてのお楽しみ♪

 

 

BRIDAL LAND WAKASA

電話:0770-45-3070

住所:若狭町北前川16-16-1

入館料:一般1,000円、小学生500円

ドレス貸し出し、写真撮影:12,100円~

※工場見学は平日のみ、要予約・有料にて実施。詳しくは事前にお問合せください。

 

 

2024年は陰陽師ブーム? 安倍晴明ゆかりの「暦会館」

 

若狭町から少し足を延ばして向かったのは、陰陽師・安倍晴明とも縁が深い、暦と天文学の資料館「暦会館」(おおい町)。

暦会館は校倉造を模した建物

暦会館は安倍家の子孫である土御門家が、応仁の乱の戦火を逃れ3代にわたって名田庄に移り住み、120年余りにわたって暦づくりの拠点となっていたことから建てられた。

館内には時代の変化に伴う暦の変遷や、天文器具(渾天儀)のレプリカが展示されている。暦(カレンダー)は今でこそ多種多様なデザインがあるが、かつては時代によってはやりの色があったそう。また「1年中貼ってもらえる」という理由から店の広告が一緒に載せられるようになったのは江戸時代からで、今でもその風習は残っている。

 

旧郵政公社の暦など、企業の暦も展示

また安倍家はもともと天文学や易(占い)を担っていたので、八卦占いに挑戦できるコーナーや魔よけの護符を拡大した展示も。

 

八卦占いに挑戦!

今年は大河ドラマ『光る君へ』でユースケ・サンタマリア、映画『陰陽師0』(4月19日公開)では山﨑賢人が安倍晴明を演じるなど、ちょっとした「陰陽師ブーム」が来ているので、この機会にぜひ寄ってみよう!

 

 

暦会館

電話:0770-67-2876

住所:おおい町名田庄納田終111-7

入館料:大人200円、小・中学生100円、障害者無料

 

 

 

「御食国」が守り続けた伝統の技 「へしこ」を味わう

 

ところで敦賀・若狭エリアを語るうえで外せないのが「御食国(みけつくに)」としての歴史だ。

 

若狭湾は、天然礁による複雑な潮の流れや、冬の寒さが影響した冷たく清らかな海水と豊富な餌にも恵まれ、たくさんの種類が獲れる好漁場。その恵まれた環境を生かし若狭は、飛鳥・奈良時代から朝廷に塩や海産物を献上する「御食国」として役割を果たしてきた。

皇室献上 若狭かれい(お魚センターで撮影)

若狭から京まで続く道は、主に魚介類を運搬するための物流ルートだったが、その中でも鯖が多かったことから、やがて「鯖街道」と呼ばれるようになった。街道沿いに栄えた城下町や宿場町の文化は今も色濃く残っている。

 

食文化が発展する中で誕生したのが、雪深いこの地域で保存食として重宝されてきた「へしこ」。編集部は廃校を活用し「へしこ蔵」として4~5年前に再発進した「さかなの学校うちとみKitchen」(旧田烏小学校/小浜市)でへしこを漬け込む様子をみせてもらった。

教室に樽がいっぱい!

ここでへしこを作っている角野高志さんの製法はシンプル。背割りにしたサバを2週間塩漬けにし、魚から出た汁でサバを洗い、ぬか、唐辛子で約1年漬け込み「へしこ」の完成!

 

漬け込み中の「へしこ」。ぬかのにおいが漂う。

樽の中には50本以上のサバが入っており、少なくとも1年以上漬け込んで出荷されるという。

さらに「へしこ」を10時間塩抜きし、米と麹で2週間漬け込んだものは「なれずし」と呼ばれ、晴れの日などに食べられる。

 

なれずし(左)へしこ(右)を試食。

塩味のきいた「へしこ」は酒の肴や、白いご飯にピッタリ!「なれずし」は甘くて優しい味なので初めての人でも食べやすい。最近では海外からの観光客がへしこ蔵を訪れ、伝統食を味わっているそうだ。

 

 

さかなの学校うちとみKitchen

電話:0770-54-3006(釣り船・民宿かどの)

住所:小浜市田烏61-4校舎左裏2F

 

 

 

熊川宿の新しい楽しみ方 ダム湖で遊べるキャンプ場

 

鯖街道で栄えた宿場町が、若狭町の熊川宿。江戸時代に形成された町並みが残り、観光地として賑わう。昨年放送の大河ドラマ『どうする家康』の紀行では織田信長と徳川家康の軍が体を休めた場所としても紹介されるなど、歴史が深い町だ。

 

その一方で、近くの河内川ダム周辺が整備されてキャンプやダム湖でのアクティビティが楽しめるようになるなど、新しい兆しもみられる。

 

熊川宿。若狭と京都の交易の拠点として栄えた。提供:山座熊川

23年秋に熊川宿から車で5分の高台にオープンした「山座熊川」(若狭町)は、1棟貸しのキャビンとオートキャンプの2種の滞在スタイルが選べるアウトドア施設。

 

キャビンはリビング、ダイニング、2つの寝室があり、シャワー、トイレ、キッチンの水回りも充実。テラスは焚き火もできるので、思いっきり自然を満喫しながら過ごそう!

 

他の利用者を気にせず過ごせる。ペットOKのキャビンも!

オートキャンプサイトは各サイトに専用のシャワー、トイレ、炊事場を完備し、プライベートな空間で安心。キャンプ用品一式のレンタルも行っているので、初心者でも気軽にキャンプを楽しめる。

オートキャンプサイト 提供:山座熊川

キャンプ場内の広場で遊んだり、バーベキューを囲んだり、ダム湖でサップやカヤックを楽しんだりと、大自然の中で思い思いの過ごし方ができるのが魅力♪ 熊川宿方面に行く際は宿泊を考えてみよう!

 

 

山座熊川

住所:若狭町河内79-3-1

料金:キャビン 18,800円(税込)/人〜 (大人5名利用時)、キャンプ3,280円/人〜(大人5名利用時)

営業期間:3月〜12月初旬 (冬季休業)

 

 

 

 

今回、編集部が巡った場所以外にも、敦賀・若狭エリアにはおすすめスポットが満載!

夏になれば高浜町の若狭和田ビーチ城山公園・明鏡洞など、透き通るように美しい若狭湾で遊ぶこともできるので、一年を通して旅行先におすすめだ。

 

今は新幹線の延伸開業を間近に控え、エリアの魅力を「青々吉日 TSURUGA WAKASA」周遊キャンペーン公式インスタグラムで発信中!

敦賀・若狭エリアの自然、歴史、食を満喫する旅に出かけよう!

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上記のスポットが地図上でまとめて見れる、便利なロケ地マップはコチラ↓

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