LJ特派員★伊庭野はるかのバルセロナ日記
東京に30余年住み、テレビ局に就職し番組制作に関わってきましたが、
このたび仕事を離れ、子連れでスペイン・バルセロナにしばらく住むことになり
たった1週間前、初めてスペインの地を踏みました。
バルセロナはスペイン北部のカタルーニャ州にある都市で、サグラダ・ファミリアに代表されるアントニ・ガウディ設計の建物群など観光産業がとても盛んな街。
でも、街の人はほとんど現地の言葉・カタルーニャ語とスペイン語を話すので、英語はあまり通じないんです。
というわけで、英語すらもままならない私ですがスペイン語の勉強もスタート!まずは挨拶から勉強しています。
<有名観光スポット・ランブラス通りでカーニバル>
到着翌日、さっそくバルセロナ観光の一番の目抜き通り“ランブラス通り”へ。
やはり想像通りのにぎやかさ!東京でいうと原宿の竹下通りのようなイメージでしょうか。
様々な髪の色の人がGoogle Mapを手にうろうろしています。(世界共通、本当に便利ですね…)
この日はちょうど「サンタ・エウレリア祭」という有名なお祭りをやっていて、3メートル以上はありそうな巨大な人形を先頭
に、たくさんの子ども達や大人達が打楽器を手に鳴り響かせながらパレードをしていました。
その爆音、近づけば話し声がまったく聞こえないほど。とても楽しそうに一生懸命楽器を叩く子供たちの姿を見て、音楽が日常から近い距離にある街なのかもしれない…と、とても楽しみになりました。
<バルセロナの花屋さん>
バルセロナは、道端に出店がいくつも出ている場所が多くあります。
新聞や雑誌、飲み物などを置いているいわゆる「キオスク」は至るところにありますし、
花屋さんもたくさんあります。
バルセロナの花屋さんでは、日本と同じように花束も各種揃っているのですが、
その色合いがとても鮮やか!
これまで日本で生活をしていた私は、花束を頼むとき「ピンク系で」とか「赤系で」というように発注していましたが、そんな概念はなさそう…。
翌日、また同じ花屋さんの前を通りかかると、まったく違う色合いのお花が束になって並べられていました。
その時その時に新鮮な花を詰め込むのが、バルセロナ流のようです。
<車道と車道の間に移動式遊園地!>
自宅から少し歩いたところに、噴水のある大きな公園があります。
公園の中には卓球台が置いてあり、親子で卓球を楽しむ姿もちらほら…(これはちょっと意外でした)
昼間に散歩して公園を出ると、車道と車道の間に何やら煌びやかなネオンが。
それはなんと、移動式のメリーゴーランドでした。
1回2ユーロ(およそ250円)で乗ることができ、管理のおじさんがこれまたつまらなそうに誘導してくれます。(ホスピタリティのなさは、日本人からすると考えられないほどかもしれません…!)
バルセロナは、「車道と車道の間」に公園を作ったり、遊歩道を作ったりする街づくりが主流のようで、この遊園地のようにすぐそばを車がビュンビュン走っている中で子供が遊ぶ、というのは普通だそうです。
街のつくりが、日本と違っていておもしろいなぁと感じます。
スペインを舞台にした作品・行ってみたいロケ地
「それでも恋するバルセロナ」(2008年・アメリカ、スペイン合作)
ウディ・アレン監督の代表作のひとつ。第66回ゴールデングローブ作品賞を獲得し、
ペネロペ・クルスが第81回アカデミー賞助演女優賞を獲得したことで日本でも話題となりました。
渡西前、ちょうどTSUTAYAでレンタルした翌日に私の会社の先輩が、「お餞別にどうぞ」とプレゼントしてくれたくらい、
日本でバルセロナといえばこの作品!というくらいメジャーかもしれません。
スカーレット・ヨハンソンとレベッカ・ホール、そして
なんと言ってもペネロペ・クルス女王!はとても美しく魅力的。
映画の中で、バルでナンパされたハビエル・バルデムに誘われレベッカとスカーレットが出かけた“オビエド“は、スペイン北部にある町。世界文化遺産に登録されている9世紀頃の遺跡を見ることができるそうです。空の青と山の緑色がとてもくっきりしていて、気持ちのよさそうな場所。スペイン北部はワインの産地でもありますし、是非行ってみたいです。でも、映画のように嵐の中の小型飛行機での移動はちょっと遠慮したいと思います…。