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あなたに 推し☆ドラ

ドラマ解説者ならではの鑑賞ポイントで観る、
読者の属性にマッチングする、おすすめのドラマ3作品とそのポイントを解説します。
このコラムをきっかけに、運命の「推し」ドラマに出会えるかも。

 

今号のテーマ:新年に何かチャレンジしたいと思っているなら

 

1作目:『僕の生きる道』( 2 0 0 3 年、フジテレビ系)

余命1年の教師が説く「今やる」ことの大切さ

「今年はこれに挑戦したい」という思いがある人におすすめしたいのは『僕の生きる道』( 2 0 0 3 年、フジテレビ系)。同作は主演・草彅剛×脚本・橋部敦子のコンビで作られた〝僕シリーズ3部作の〞第1弾であり、「余命一年」を宣告された教師・中村秀雄(草彅剛)の生き様がハートフルに描かれた。いわゆる難病モノは「重くて見ていられない」と思われがちだが、同作は生きることの素晴らしさや何かに挑むことの尊さに気づかせられるポジティブな作風。なかでも一歩踏み出す勇気を与えてくれたのは本のエピソードだった。「読みたいと思って買ったはずなのに、『今度読もう』と思いながら一年が過ぎてしまった。本当は読む時間があったのに、読もうとしなかったことを自覚しない限り、彼がこの本を読むことはないだろう」。後回しにせず、今やることの大切さを教えるこのエピソードは、余命1 年の教師が前途有望な生徒に話したからこそ説得力があった。

秀雄は「悔いのない人生を送ろう」という思いのもとに生徒の問題に対峙しつつ、自らの恋や結婚、夢だった合唱とも向き合っていく。病魔に冒されているにも関わらず常に穏やかな口調で、むしろ希望に満ちているように見えたくらいだ。主治医・金田(小日向文世)の深みのある言葉や、主題歌のSMAP「世界に一つだけの花」も見る人々の背中を押してくれるだろう。

 

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残り2作品の「推し」ドラマは、ロケーションジャパン109号(2022年1月15日発売号)で紹介しています。

ぜひチェックしてみてください!

 

 

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