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インタビュー&コラム

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オリックス・ホテルマネジメント株式会社     取締役社長 似内 隆晃 

オリックスグループが、旅を。撮影を。地域との連携でコーディネート。

 

お客さまからも地元からも喜ばれる関係性を生み出す

 

これからの時代の宿泊事業を考えたとき、お客さまにどのような付加価値を提供できるかがアフターコロナを生き抜くカギとなります。ホテル単位で設備やサービスを充実させるというのはもちろんですが、自分たちの施設だけが潤えばいいという発想ではなく、地域の方々と手を組むことでみんなが潤う仕組みを作れるのではないか。そこで立ち上げたのが「地域共創プロジェクト」です。まずは私たちが運営するホテルや旅館など21施設に、まちの案内人となる「地域共創担当者」を任命。当社の持つ施設やグループネットワークなどのリソースを活かし、地域の人々と一体となって、新しい観光ルートの開拓やイベントの企画などに取り組んでいきます。

写真:地域共創に取り組む「別府 杉乃井ホテル」

 

旅の楽しみ方が多様化している現代、お客さま一人ひとりのニーズに合わせた観光プランが必要になってきています。ホテルでの宿泊時間だけでなく、宿泊前後のまちでの滞在時間も楽しんでもらいたい。ネットで簡単に検索できるからこそ、私たちが提供したいのは「地元だからこそ知り得る濃い情報」です。地域の特産を使った小さな体験工房、地味だけど昔から愛されているお饅頭屋さん。そういった新たな魅力を発信することで、お客さまからも地域からも喜ばれる関係性を生み出していくことを目指します。

 

撮影に、どんどん協力していきます!

 

同時に、映画やドラマ、情報番組などのロケの受け入れにも大きな可能性を感じています。エリアの情報に明るい「地域共創担当者」が、当社運営施設の撮影コーディネートはもちろん地域との橋渡し役も担い、制作者が最小の労力で最高の演出ができるようサポートします。すでに大分県別府のホテルでは、人気バラエティ番組の撮影が行われました。ロケが行われた場所をめぐる観光・宿泊プランも立案中。今はまだ実績を積み上げている最中ですが、長期的に成功事例を増やすことでより使ってもらいやすい体制を整えます。

すでにいくつかの地域や企業から「一緒にやりましょう」という声もかかり、様々な計画が動いています。私たちが地域のハブとなり、経済が回る良い循環を生み出すことで、まち全体を盛り上げていきたい。それは、持続可能な社会へと近づく第一歩になると考えています。

 

【PROFILE】 オリックス・ホテルマネジメント株式会社     取締役社長 似内 隆晃 

2020年4月1日より取締役社長に就任。「地域共創プロジェクト」を立ち上げ、地域と施設の長期的なブランド価値向上を目指す。

 

 

オリックスグループ地域共創プロジェクトの詳細はロケーションジャパン10月号に掲載中!

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