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インタビュー&コラム

■クリエイターインタビュー

映画『探偵はBARにいる3』

雪の積もる大都市って
札幌のほかにないでしょう?
(須藤プロデューサー)


北海道の人たちの地元愛って
どこからくるのかしら
(八木さん)

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今号のゲストは、映画『探偵はBARにいる3』のプロデューサー、須藤泰司さんです!
作品の舞台となった北海道札幌市は須藤さんのご出身地。地元では作品はどう受け止められているのでしょう。
八木さんが、須藤さんの地元愛とともに作品と地元の関係について迫ります。

 

地元愛が結集した作品
市長も地元チームも出演

八木亜希子さん(以下:八木):まずは、グランプリおめでとうございます!

須藤泰司プロデューサー(以下:須藤):ありがとうございます。
主演の大泉洋さんも、ものすごく喜んでいます。彼も僕も札幌出身なので、なおさらうれしい。フィルムコミッションをはじめ地元の人も大喜びです。

八木:よかったですね。

須藤:この賞の発表があった日に、日本アカデミー賞も発表され、大泉さん、松田龍平くん、北川景子さんがそれぞれ優秀賞に選ばれたんです。ところが地元各紙の記事は全部このグランプリ受賞のこと(笑)。翌日の劇場の興業も前週を上回ったし、本当にお礼しかありません。

八木:実は私の兄の家族が札幌に住んでいるんですが、普段あまり映画を観ない義姉がシリーズの前作を観ていましたよ。姪はエキストラで参加もしたとか。

須藤:え~!? そうでしたか!

八木:兄は新婚時代に札幌に赴任したんですが、子育ても札幌でしたいと思ったらしく、そのまま住続けています。

須藤:それ、すごく分かります。人口200万人の大都市なのに、郊外は大自然で、のんびりした雰囲気があるんですよね。

八木:北海道の人たちの地元愛の強さどこからくるのかしら。

須藤:地元愛が強いのは、おそらく僕のように一度道外に出た人間の方じゃないかな。一緒に仕事をしている札幌出身のプロデューサー栗生君とも話すんですが、たまに帰省してススキノ辺りで飲むと、酒も食べ物も美味しいし、雪もきれいだし、「やっぱり北海道いいよな」って思って、30歳くらいから急に愛情が芽生えてくる(笑)。

八木:その結集がこの作品というわけですね。でも道内の人たちも盛り上がっていますよね。

須藤:札幌市と札幌フィルムコミッション(FC)がものすごく協力してくれました。1作目から市長も出演してくれています。

 

(続きは本誌を御覧ください)

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映画『探偵はBARにいる3』

【Story】

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札幌にあるアジア最北にして最大の歓楽街ススキノ。この街の裏も表も知り尽くす探偵のもとに、相棒である高田が人探しの依頼を持ち込んできた。失踪した女子大生・麗子の調査を進める中で浮かび上がってきたのは、モデル事務所の美人オーナー・マリと、札幌経済界の大物、冷酷非道な北城。謎めいたマリに翻弄されるうちに、探偵と高田は、裏社会につながる大きな事件に巻き込まれていく。

 

【作品詳細】
監督:吉田照幸
原作:東直己
脚本:古沢良太
キャスト:大泉洋、松田龍平、北川景子、前田敦子、鈴木沙羽、リリー・フランキー
田口トモロヲ、志尊淳 ほか
(C)2017「探偵はBARにいる3」製作委員会

【PROFILE】

須藤泰司プロデューサー
1968年、北海道・札幌生まれ。同志社大学在学中は小劇場で活動。92年、東映入社。主なプロデュース作品にドラマ『相棒』シリーズ(~07/EX)、『ゴンゾウ~伝説の刑事』(08/EX)、映画『探偵はBARにいる』シリーズ(11、13、17)などがある。古沢良太氏と共同で手がけた『探偵はBARにる』でアカデミー賞優秀脚本賞を受賞するなど脚本家としても活躍。

 

八木亜希子さん
神奈川県出身。フジテレビアナウンサーとして活躍したのちフリーランスに。キャスター、女優。フォニックス所属。かながわ観光親善大使も務める。ニッポン放送『八木亜希子 LOVE&MELODY』ほか、女優としても、映画『みんなのいえ』(01)、連続テレビ小説『あまちゃん』(13)、ドラマ『昼のセント酒』(16)、大河ドラマ『真田丸』(16)、ドラマ『カルテット』(17)、映画『サクラダリセット』(17)、ドラマ『トットちゃん!』(17)ほか出演、ドラマ『陸王』でナレーションを担当。

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