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2021.12.23

Z世代にブームの予感? 長野県千曲市のレトロな温泉街と地元料理を楽しむ

2021年12月8日(水)~9(木)、長野県千曲市にて「レトロトリップ」をテーマとした1泊2日のモニターツアーが開催された。

 

戸倉上山田温泉街をはじめとした、昔ながらの街並みが特徴的な長野県千曲市。

4年前から映画やドラマのロケ誘致に力を入れ始め、作品の効果でまちに人を呼ぼうと画策している。

 

2018年以降は千曲市をメインロケ地とした作品が続々と決定し、長野県内で絶賛公開中の映画『ペルセポネーの泪』や映画『ファンシー』(2020)など計6作品が撮影された。レトロな街並みがロケ地として徐々に注目を集める一方で、そこに足を運ぶ観光客も増えている。

 

さらに若い世代もまちに呼ぼうと、千曲市はツアーを企画。いわゆる「Z世代」である25歳以下の女性16名が参加した。近年は若者の間で90年代のファッションやインスタントカメラ「写ルンです」などのレトロブームが巻き起こっていることもあり、今後の誘客が期待される層だ。

 

<行程一覧>

 

1日目

・ランチ @信州蕎麦わきゅう

・棚田 見学

(ランチ~姨捨駅のバスの中で、ボランティアガイド楽知会が千曲市について案内)

・姨捨駅 見学

・サイクリングツアー(亀清旅館)/ステンドグラス体験(アーツプロデュース)

(二班に分かれて実施)

・戸倉上山田温泉街 散策

・宿泊 @梅むら旅館

 

2日目

・サイクリングツアー(亀清旅館)/ステンドグラス体験(アーツプロデュース)

・ランチ @上山田ホテル ラピス・ラズリ

・ワークショップ @観光会館

・ソフト作り体験 @和かふぇよろづや

・あんずの里物産館 見学・買い物

 

 

【1日目】

 

少し小雨が降る中、JR長野駅に集合。

最初に向かったのは、「信州蕎麦わきゅう」だ。

 

信州蕎麦わきゅう

長野の郷土食でおなじみの信州蕎麦、細麺のツルツル食感がたまらない。クルミにそばつゆを注ぎ、麺をつけて食べるのが長野流なのだとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

姨捨の棚田

 

 

続いて向かったのは、万葉集にも詠まれる「姨捨の棚田」だ。それぞれの田が小さく、水面に月が映りこむさまは「田毎の月」と呼ばれ、日本の棚田百選に選定されている。

 

 

 

 

 

JR姨捨駅

この棚田を見下ろせるベストポジションは、「JR姥捨駅」。この駅舎もレトロ感を誘う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いては、ステンドグラスの専門店・アーツプロデュースへ。店内はステンドガラスがキラキラと輝いて、すぐにインスタントカメラのシャッターを切った。ここでは、ステンドグラスづくりを体験した。好きなガラスを4つ選び、くっつけて一つのプレートにし、窓飾りを作っていく。完成したステンドグラスの窓飾りは、思い出の一つとなった。

 

宿は、梅むら旅館うぐいす亭。

夕ご飯を食べたら、夜のレトロトリップへ。

射的に挑戦

 

夜の雰囲気も格別だ。開湯120年を超える温泉街はネオンが光り、昔懐かしい射的場やスナックが軒を連ねる。初めての体験に、最初は玉も込められず、悪戦苦闘。慣れてくると的を倒せる快感に、楽しくなってくる。最後には景品をもらって、大満足。

 

 

 

 

 

 

昭和の香りが色濃く残る戸倉上山田温泉街を歩いていくと、「新世界通り」や「ほろよい銀座」など物語の世界のような光景が広がる。東京では、素通りしてしまう夜のネオンきらめく路地では、立ち止まって、カメラを向ける。実際に映画やドラマのロケ地になっていると聞くとなるほどと納得する。

初めてのスナック体験も新鮮で、夜は更けていった…。

 

 

【2日目】

 

翌日は天気にも恵まれ、街なかをサイクリング。案内人は、バラエティー『世界!ニッポン行きたい人応援団』に、温泉旅館が好きすぎてニッポンに住んじゃったということで取材されたタイラーさんだ。

 

千曲のまちなかをサイクリング

昼間の「新世界通り」や「ほろよい銀座」などの飲み屋街もまた違って楽しい。

戸倉温泉本通りにある商店にも立ち寄った。大正橋や万葉橋など見ながら、土手を気持ちよく走らせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

サイクリング後は、観光会館でワークショップを実施。千曲市の魅力を、SNSでどう魅力的に伝えるかを話し合った。

SNS活用法を話し合う

差し入れの千曲市特産のあんずをつまみつつ、各人が書き出した内容を見せ合いながら情報を整理していった。

InstagramやTikTokの活用やハッシュタグの使い方、ノスタルジックな写真が撮れるインスタントカメラ「写ルンです」など、若者ならではのアイデアが続々と飛び出した。これらの案は、ツアーを主催した信州千曲観光局がSNS発信する際の参考とされる。

 

 

 

 

 

思い思いのパフェを作る

ワークショップ後は、和かふぇよろづやでパフェ作り体験。

バナナやサクランボ、ミカンなど、昭和っぽい具材を考えて用意してくれたらしい。思い思いの具材をのせてとっておきの1品を作る。かわいくておいしい和スイーツを楽しみながら作れるのが魅力だ。ここでもインスタントカメラが活躍した。

 

 

 

 

 

昔懐かしい雰囲気が漂う

ツアーの最後はあんずの里物産館でお土産を購入。館内の「昭和レトロ街」は昔ながらの駄菓子やオモチャが並び、大人も子どもも楽しむことができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ツアーを終えて、参加者たちからは「どこに行っても人が温かく、向かい入れてくれて嬉しかった」「千曲ならではの昔ながらのスポットを知ることができ、季節ごとに訪れたい」といった声が上がった。

普段と違う雰囲気を味わう旅をしたければ、千曲市のレトロトリップはどうだろうか。

 

 

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