湊かなえ原作の感動ミステリー『望郷』が映画化! 舞台は広島県尾道市
第3回ふるさと甲子園で「行きたいまちNo.1」のグランプリに輝いた、広島県尾道市が舞台となった映画『望郷』が9月16日(土)から公開される。
原作は『告白』『白ゆき姫殺人事件』「リバース」などの作者・湊かなえさんのベストセラー小説「望郷」。故郷に縛られた生活をしている夢都子を貫地谷しほりさんが、本土から転任のため9年ぶりに故郷に戻った航を大東駿介さんが演じる。監督は『ディアーディアー』(第39回モントリオール世界映画祭正式出品)や『ハローグッバイ』(第29回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門正式出品)の菊地健雄さん。夢都子と航の二つの親子の過去と未来がつなぐ感動のミステリーだ。
舞台は、広島県尾道市の因島、向島、生口島などの瀬戸内海の島々で、今年の2月中旬から撮影が行われた。瀬戸内海の名物ともいえる船を船台から海面に滑り下ろす「進水式」のシーンでは地元住民約150人、映画全体では300人以上のエキストラが参加。進水式のシーンは早朝の撮影にも関わらず、広島から駆け付けた人もいたそう。また、生口島にある唯一の中学校の吹奏楽部が生演奏を披露し進水式のシーンを盛り上げた。この進水式のシーンは、湊さんと造船会社に勤務していた父親との思い出が反映されている。
湊さんは尾道市因島の出身で、自身の故郷を舞台にしたことを次の様に語る。「島で生まれ育った自分にしか書けない世界を書きたいと思い、島を舞台にしました。生まれ育った場所でのロケなので、その映像を観た島の子たちが本を読むだけでなく自分も作る仕事をしてみたいなど夢を膨らませてくれるのではないかと思いますし、住んでいるところがどんなに良いところか気付いてもらえるきっかけになると思うので嬉しいです」
10月27日には、広島地区の公開に先立ちロケ地となった因島で凱旋上映として出演者と監督による舞台挨拶付き特別先行上映会が行われる予定。
ロケ地となった尾道市の島々の風景を楽しんだり、新たな尾道市の魅力を知れたりするだろう。
映画『望郷』
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2017年9月16日(土)新宿武蔵野館ほか 全国拡大上映