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バルセロナ日記

LJ特派員★伊庭野はるかのバルセロナ日記

【バルセロナからの小旅行!塩でできた洞窟探検&心霊スポット!?

 古城のパラドールに泊まる歴史探訪の旅】

 

皆様、新年あけましておめでとうございます。スペインでは長いクリスマス休暇が終わり、日常が戻ってきました。

 

今回は、バルセロナ近郊にある世界的にも珍しい場所を紹介します!

 

バルセロナから電車で1時間20分、マンレザ(Manresa)という駅からさらに車で30分のところに、カルドナ(Cardona)という小さな町があります。

 

バルセロナ写真190107(塩の山)①

 

バルセロナから90キロほど離れており、車で行けば1時間30分ほどで着きます。バルセロナ発の直通バスも通っているので、日帰り旅行もできる場所です。
東京からだと、高尾山や千葉の海にレジャーに行くようなイメージでしょうか。

 

この町には、ヨーロッパでも有数の塩山があります。太古の昔には、この一帯は海中にあったため、塩山が残っているとか。この写真の森に囲まれた白いところが、すべて塩でできている地帯なんです!

 

バルセロナ写真190107(塩の山)②

 

1990年まで、ここでは塩の採掘が盛んでした。現在はその跡を見学することができ、カタルーニャでも有名な観光スポットとなっています。地元の方に聞くと、「カタルーニャの子ども達は遠足で必ず行くんじゃないかしら?」とのことでした。

 

見学ツアーに参加し、集合時間に迎えに来た車で5分ほど山道を下っていくと、目の前に巨大な塩の山が出現!

 

バルセロナ写真190107(塩の山)③

 

塩山の中は洞窟になっていて、中を観光することができます。配布されたヘルメットをかぶり、ゆっくりと進んでいきます。中はひんやりとしていますが、ライトアップされた岩肌がとても美しく、自然と寒さを感じません。

 

バルセロナ写真190107(塩の山)④

 

無数のつららが下がっている、幻想的な空間です。これらが全部塩でできているとは、驚きですね!

 

 

もともとここで採れる塩は食用ではないそうなので、なめることはできません。

 

静まりかえった空間の中に水が流れる音が聞こえ、今も“塩のつらら”が成長し続けていることを感じます。

 

バルセロナ写真190107(塩の山)⑥

 

近くで岩肌を見ると、地層のように塩と土が重なっておりとても美しく、見とれているうちに時間が過ぎてしまいます。

 

洞窟ツアーを終えてこの日宿泊したのは、スペイン国営のホテル「パラドール・デ・カルドナ」。
9世紀に建てられた古城が、そのままホテルになっているんです!丘の上に建っており、カルドナの町を見下ろすことができます。

 

バルセロナ写真190107(塩の山)⑦

 

バルセロナ写真190107(塩の山)⑧

 

ロマネスク・ゴシック様式の、堅牢な石造りのお城。ここは一般公開されており、宿泊客でなくても内部を見学することができるんです。

 

この城は11世紀まで増築や改築をされて今の姿になったそうですが、この時代はキリスト教とイスラム教が土地を奪い合っていました。
中世では、この城があるあたりはその国境になっていたため、周辺ではたびたび戦争が起こっていました。その後も多くの戦争でこの一帯ももれなく戦地となりましたが、この城は一度も落城したことがないそうです。

 

なんとこのパラドール、ヨーロッパで有名な心霊スポットのひとつだそうで、修行僧の霊が出るとか…幸い私はお目にかかることがありませんでしたが、不思議と厳粛な気持ちにさせられるお城でした。歴史的に大きな意味を持つ場所であるだけに、たくさんの霊がいてもおかしくはないような気がします。

 

城の中には教会もあり、ここで結婚式を挙げることもできるそうです。

 

バルセロナ写真190107(塩の山)⑨

 

バルセロナからの小旅行は、カタルーニャの長い歴史を感じることのできるとても素敵な時間でした。洞窟ツアーは子供ももちろん参加できます。バルセロナ旅行の際にはぜひチェックしてみてくださいね!
 


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