『孤独のグルメ』の原作者であり、サブカル界のカリスマである久住昌之さんの連載「クスッとロケ地」の第5回。 今回訪れたのは、ドラマ『華麗なる一族』のロケ地にもなった愛知県・蒲郡市です。
第5回-愛知県・蒲郡市-「雨でも晴れでもガマゴリ山盛り!」
ドラマ『華麗なる一族』が撮られた、愛知県蒲郡に行ってきた。新幹線こだまで豊橋まで行き、東海道線快速に乗り換えて十分。
東京から約二時間で着いた。ところが当日あいにくの雨。駅に出迎えに来てくれた人たちと、車でお昼を食べに「うえむら」へ。
「赤座エビ」は初めて見た。手の長い深海のエビだそうで、刺身はトロリと甘く、微かな粘りがあり美味しい。
この海老フライがフワフワで絶品。メヒカリ、ハゼ、アカムツ、穴子、ヤリイカなど、目の前の三河湾の海の幸を堪能。
軽く炙ったシャコが香ばしくて最高。
(続きはロケーションジャパン61号でお楽しみください!)
第3回-長野県・湯田中温泉-「湯田中に、夏も温泉猿はいるよ!」
湯田中は、長野新幹線の長野駅で、長野電鉄長野線に乗り換えて終点だった。
長野電鉄というから、レトロな小さい電車だと勝手に思ったら、なんとロマンスカーが待っていたのでビックリ。
あの箱根ロマンスカーの今は無き1000系が、なんと3両編成の特急「ゆけむり」になって第二の人生を歩んでいた。
特急料金はなんと1000円! すべて自由席。当然一番前のパノラマ席で行く。子供じみてると思われてもいい。
すでに親子連れが最前列に陣取っていたが、前から三列目に座れた。ここでも十分パノラマ。
(つづきはロケーションジャパン59号でお楽しみください!)
第2回-下田、田牛-「幕末の龍馬になろうとして、十七歳の自分に出会う」
伊豆半島の先端に近い下田に行った。下田といえば黒船。黒船といえば幕末。幕末といえば坂本龍馬。
下田は大河ドラマ『龍馬伝』のロケ地になった。その海岸に連れて行ってもらった。
おお、太平洋。百五十二年前、あの水平線の向こうからペリー提督率いる米国海軍がやってきて開国を迫った。
そこから明治維新は始まった。海に向かって龍馬の顔真似をして「ニッポンの夜明けぜよ」と言ってみた。
……全っ然気分が盛り上がらない。この浜には、黒船も龍馬も全然似合わない。歴史なんてちっとも感じない。
やっぱり昔の人が残した物が無いとダメだ。
(つづきはロケーションジャパン58号でお楽しみください!)