LJ特派員★伊庭野はるかのバルセロナ日記
【「ハリー・ポッター」ゆかりの地は本屋さん!ポルトガルの世界遺産にある幻想空間に迷い込む】
昨年末は、スペインの隣国であるポルトガルへ行ってきました。陸路で行くことももちろんできますが、スペインの東側にあるバルセロナからだとかなり時間がかかるので、飛行機で向かいました。
目的のひとつは、「ハリー・ポッター」の映画の世界観のモデルとなったと言われる小さな本屋さん。
ハリー・ポッターで本屋?と思われるかもしれませんが、実は作者であるJ.K.ローリングは、この本屋さんがあるポルトという町に住んで英語の先生として働き、この町で様々なインスピレーションを得ていたそうなんです。
ポルトはポルトガル第二の都市。「港」という意味を持つ町の名前通り、大西洋へ流れる大きな川が町の中心を悠々と流れています。なんとポルトの旧市街地は、地区全体が世界遺産にもなっているんです。街並みはポルトガルらしいオレンジ色の屋根とや、色とりどりに塗られた外壁の建物が並び、メルヘンの世界のようです。
今回訪れた「レロ・イ・イルマオン書店」も、世界遺産に登録されているポルト歴史地区の一角にあります。J.K.ローリングはこの近くに住み、この地区のカフェやこの本屋さんをよく訪れていたそうです。
これが本屋さんの看板。
1906年に建てられて以来、この場所で営業を続けている歴史の長い書店です。なんとイギリスの新聞ガーディアン紙から「世界一美しい本屋」に選ばれたことがあるとか。
この書店、今ではこの建物の美しさと「ハリー・ポッター」人気によって大人気観光地となり、中に入るにも大行列!ロケツーリズムの人気ぶりを世界規模で実感したのでした。
訪れた日は平日で雨も降っていたのですが、入場制限をしており、中に入るにはおよそ20分待ち。入店するときは4ユーロ(およそ500円)の入場券を買わないといけないのですが、その券は商品の割引券として利用できるという仕組み。そうでもしないと、観光客であふれかえってしまうのかもしれませんね…
店内に入ると一番に目に入るのは、えんじ色のふかふかなカーペットが敷かれた美しい螺旋階段。今にもハリー・ポッターや仲間たちが下りてきそうです。
そして、これを観るためにやってきた人、人、人!
皆、写真撮影のベストポジションを狙っています。
「天国の階段」とも呼ばれるこの階段、見上げた先にある天井に施されたステンドグラスの光がとても美しく輝いています。ステンドグラスから入ってくる光が本棚を金色に照らし、柱や壁に細かく彫られた装飾はとても深くなめらかで歴史を感じさせます。
階段を上っていくと、まるで幻想的なファンタジーの世界に迷い込んでしまったような気分になります。「ハリー・ポッター」の映画のために作られたのではないかと思ってしまうような空間なのですが、100年以上前から本屋として営業していることにあらためて驚いてしまいます。
ここは本屋さんなので、もちろんいろいろな本が売っています。料理本、ガイドブック、絵本…でも、すべて魔法の本のように見えてしまうのは、この不思議な空間のせいでしょうか…。その中でもやはり目をひくのは、「ハリー・ポッター」のコーナーです。
この本屋さんが家の近所にあったからこそ、「ハリー・ポッター」の世界のアイデアが湧いてきたのかもしれません。
ファンタジーの世界に迷い込んだような、とても素敵な本屋さんでした。