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バルセロナ日記

LJ特派員★伊庭野はるかのバルセロナ日記

【キリスト教三大聖地のひとつ「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」の町
“巡礼の道”800キロの終着地とは!】

 

今回は、スペインの北西部・ガリシア地方の小さな町、「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」を紹介します。
大西洋とカンタブリア海に面するガリシア地方は、リアス式海岸と湿度の高い肥沃な土地に恵まれた場所。新鮮な海産物で有名です。
バルセロナからは飛行機で1時間ほど。ア・コルーニャという海辺の町から電車で向かいます。

 

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さて、今回訪れたサンティアゴ・デ・コンポステーラは、キリスト教にとってとても意義深い場所。なんと、エルサレム、バチカンに並ぶキリスト教の三大巡礼地のひとつなんです!

 

スペイン北部には、「巡礼路」という800キロにも及ぶ道があり、巡礼者は道しるべを頼りに1か月ほどかけて歩きます。その巡礼路の終点がここ、サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂なんです。

 

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この巡礼路全体が世界遺産に登録されており、今もこの道を通ってサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂を目指す人々が世界中から集まってきています。現代では、自転車で巡ったり、道の途中の宿で美味しいスペイン料理やワインを楽しむ人も多いのだとか。

 

大聖堂の中には、巡礼を終えた人々がお祈りをしていました。杖や大きなリュックサックを持っているので、すぐにわかります。

 

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この町が三大巡礼地のひとつとなっているのは、イエス・キリストに教えを受けた「聖ヤコブ」が埋葬されたとされているからだそうです。その像も、大聖堂にありました。

 

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こちらは、大聖堂に通じる最後の曲がり角のトンネル。ガリシア地方の伝統楽器を吹く人が出迎えます。
800キロの巡礼を終えて、ここを通るのはどんな気持ちなんだろう…と思いを巡らせてみます。

 

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町には、ひとり無言で歩く人、家族で散歩する人など、世界中から集まった色々な人々がいます。でも、観光地のような賑々しさは感じられず、かといって生活感もなく、何となく背筋を伸ばして歩きたくなるような荘厳な雰囲気が町全体に漂っているように感じます。

 

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この大聖堂の横には、もともと病院だった建物を改装したパラドール(スペイン国営ホテル)があります。客室からは大聖堂のある広場が見渡せ、その美しさにみとれてしまいます!

 

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このパラドールの中には大きな中庭がいくつもあり、静かでゆったりとして時間が流れています。

 

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旅のしめくくりは、ガリシアの名物料理!柔らかく煮たタコ料理や貝のワイン蒸し、そしてシーフードのリゾットも有名だそうです。

 

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多くの旅人が行き交う聖地は、私にとっては少し敷居の高いイメージがありましたが、美しい街並みと美味しい料理を楽しめる、家族連れにも優しい町でした。

 

 


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