伊勢谷友介『JOKER GAME』
今まで以上に“社会性”持って生きていければ――
大活躍の2014年
年明け早々新作も!
2014年も多くの話題作に出演し、大活躍の一年となった伊勢谷友介さん。日韓合作映画『ザ・テノール 真実の物語』では、実在の人物がモデルとなった音楽プロデューサーを、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』では原作でも人気の高い蒼紫役を熱演した。
「もうアクションをしなくてもいい年齢になったと思ってた時に、『るろ剣』に呼ばれたのは少し意外でしたが(笑)、感情を込めて刀を振るのはやってて気持ちが良かったです」
そんな伊勢谷さんの最新作が映画『ジョーカー・ゲーム』。第二次世界大戦前を舞台に、スパイ組織である“D機関”を指揮する結城中佐役をミステリアスに演じ、鮮烈な印象を残す。
「蒼紫のようなキャラクターと違って、結城は感情を出さず冷静な役どころです。結城がやろうとしていることは一種の“ゴミ掃除”。大きな機関が表だってできないことを、小さな“D機関”でやろうとしている男です」
監督業もこなしている伊勢谷さんにとって、本作が初のメジャー大作となる入江悠監督(『SR サイタマノラッパー』シリーズ)との出会いも大きい意味を持つ。
「最近映画界に限らず、サブカルチャーが下火になりつつあるなかで、入江さんのような人が出てきてくれるのはすごくうれしい。僕にとっては初めての年下の監督さんですが、入江さんのような方の挑戦ならばぜひ加わりたいという思いは常に持っています。実際一緒にお仕事をしてみると、いい意味でドライでクールな監督さんでした。108分という尺の中に、ものすごい物量のカットを収めるよう最初から考えてらっしゃったみたいで。人を飽きさせないエンターテイメントショーとしてきっちり着地させていたのはすごいなと。撮影中、よく独りで台本とにらみ合っている姿を見かけたんですけど、あえて話しかけませんでした」(PART.2へ続く)
伊勢谷友介さんのインタビューを掲載している<LOCATION JAPAN >2015年2月号の詳細はこちら!
http://locationjapan.net/book/products/list.php
『JOKER GAME』
監督:入江悠 原作:柳広司「ジョーカー・ゲーム」(角川文庫)
脚本:渡辺雄介 出演:亀梨和也、深田恭子、小澤征悦、
小出恵介、田口浩正、光石研、嶋田久作、伊勢谷友介 ほか
1月31日(土)公開
c2015「ジョーカー・ゲーム」製作委員会
▼STORY
第二次世界大戦直前――。極刑を言い渡された一人の元軍人(亀梨和也)は、刑の執行寸前で謎の男・結城(伊勢谷友介)に救われる。結城の出した交換条件は、彼の設立した秘密組織“D機関”の一員となり、スパイとして暗躍すること。条件をのんだ男は“嘉藤”という新しい名前を得、世界を揺るがす機密文書“ブラックノート”の奪取を命じられる。早速“魔の都”に潜入した嘉藤だったが、ミステリアスなリン(深田恭子)に翻弄され…。
1976年、東京生まれ。99年、映画『ワンダフルライフ』で映画初出演以降、映画を中心に活動。02年には監督デビュー作『カクト』が公開されるなど、活躍の場を広げた。近作に映画『夢売るふたり』(12)、『清須会議』(13 )、『利休にたずねよ』(13 )、『ザ・テノール 真実の物語』(14 )、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)など。現在NHK大河ドラマ「花燃ゆ」が放送中。新作に映画『新宿スワン』、『天国の茶助』など。